第一部 第二章「ヴェルナーの跡取り娘」 by ヘンゼル・プリマヴェーラ

<テーマ>

"今"の自分が"一人では"到底乗り越えられないと思っている高い壁も、自分が変わって人の助けを借りることができれば越えられる。それにはとても勇気がいるけど、その一歩を踏み出すことでいろんなことが変わっていくことを実感する女の子の話。



<メインキャラクター>

 ヘンゼル・プリマヴェーラ

 自分の想いをなかなか素直に伝えられないけど心根は優しく、本当は皆と仲良くなりたいのにうまく距離を縮められない。そんな厄介な性格と歴史的な大企業の経営者一族という家柄ゆえに、同年代には敬遠されがちで基本的にいつも一人でいる。

 澄ましたような顔して平気なふりをしているけれど、でもそうやってごまかしてやりすごしている自分のことも高いプライドゆえに許せなかったりする、ちょっとめんどくさい性格のお嬢様。これで案外乙女なところもあったりするが、あまり知られていない。


<キャラクター設定>

名前: ヘンゼル・プリマヴェーラ (Hensel Primavera)

年齢: 16歳

出身(地域・家柄): エズネリフ東北部に位置する某企業重役の令嬢として、上流階級にふさわしいエリート教育を施されて育った。

性格(思想・信条): 歴史ある大企業の経営者一族としての自負がありプライドが高く、自分の気持ちをなかなか素直に表すことができない。

長所: エリート教育の賜物としてわりとなんでもそつなくこなせる。また、毅然とした態度で物事をはっきりと言える。

短所: 世間知らずで本人はしっかりしてるつもりだけど、意外とそんなことない。芸術的な完成がズレてる(絵がすごい)。緊張しやすく、人前に立つと固まってしまう。

好きなもの: 実はぬいぐるみが好き(部屋には動物のぬいぐるみがあり、ベッドにも寝かせてある)。手紙を書くのが好き(手紙だと素直に言葉を伝えられる)

嫌いなもの: 強がっているけど実は暗い所が苦手。子供の頃、蝶が顔面に止まってから見つけると即座に逃げるようになった。

特技: 「字が綺麗」くらいしか特技がないのをちょっと気にしてる

趣味: 占い(友だちがいなかったので、一人でうらないをして遊んでいた)

口調(口癖): 語尾が「ですわ」「ですの」など典型的お嬢様系口調

一人称/二人称/三人称: わたくし/あなた/◯◯(よびすて)

抱えている問題: 学校でも家でも孤立しているが、できれば友達との壁は壊したいし、自分を縛っている家の問題からも解放されたい。だが、自分一人ではどうすることもできず、またどうすればいいのかわからないまま時間だけが過ぎていく。

キーアイテム: おじいちゃんにもらった懐中時計

使える固有の魔法能力: “なおす”(能力の開花によってその範囲がひろがっていき、簡単なモノの修理から複雑な機構も対象となり、生命の治癒などもできるように。)

作中での役割: ツッコミ役、解決の糸口

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