前のエピソード――４７日目

なんか、台風来ちゃうっぽいですね。

ほら、準備していないとこうなる。深夜に駆け抜けていくようですが、かつては「水害の街」と言われたこのエリア。もう、川の氾濫に備えて車を高い所に避難させておくくらいは、古くから住む者の常識であります。農家の軒先には「船」が下がっていたりしますしね。

橋脚がないアーチ橋ばかりなのも、デザイン性ばかりではないでさぁ。とにかく川が多いのです。はい。

さて、荒天のせいかどうも落ち着きません。さっきからクルクルしております。アカンジア？　うーん、こんな一過性で出るわけがないですね。

こんな時に妙な時に備えて、頓用で「不穏時」という謎の薬が出ていますが、効いたことがありません！！（笑）

私の問題ではありませんが、これでレセプト通るのかなと心配になります。

昨日も名前だけ出していますが、レセプトというのは「診療（薬局は調剤）報酬請求明細書」という堅苦しい書類です。

私は調剤薬局での経験しかないので医事は分かりませんが、これこそが病院なり薬局なりの「本当の売り上げ」になる大切な書類です。自己負担分を差し引いた残りを、それぞれの保険者……まあ、保険証発行元ですね。これに提出して頂戴するという仕組みになっております。いちいち保険証を確認するのはこのためなので、嫌な顔をしないで下さいね。面倒なのは百も承知です。

このレセプトというヤツがなかなかくせ者で、提出してから実際に支払われるのは三ヶ月後です。もし、書類に不備があれば返戻されてしまいます……三ヶ月後に。修正して再提出してもまた三ヶ月後。つまり、半年かかる計算になります。そこでさらに間違えていたら……なにかもう、黄昏れたくなりますよ（笑えない）

それゆえに、毎月大体１０～１５日が近くなると、大体医療機関の事務は戦場になっているはずです。昼休み？　何それ美味しいの？

今も変わっていなければ、提出期限は確か１５日なのですが、余裕を持って出入りの業者が「サービス」で回収して代理提出してくれます。

もしかしたら、今は変わっているかもしれませんが、医事に比べたら要素が少ないはずの薬局でも、点数の計算めっちゃ面倒です。何回まで取っていいとか、これとこれは同時にはダメとか、逆に点数付けてないとか……取りっぱぐれとか貰いすぎとかすぐバレます。そして、白い目で見られながら怒られます。

ちなみに、必ず負担額が１０円単位でキリがいいのは、１点１０円だからです。保険外だと自由設定ですが、面倒なのでこの法則に合わせている場合がほとんどでしょう。少なくとも、私は１円単位で支払った事はありません。

というわけで、豆知識でした。