ゼロから見たセカイ
田島久護
第0話 始まりのセカイ
このセカイは、私達の世界をベースとして
神と悪魔の戦争が一旦終結を迎え、物語の英雄達が人生を全うし
去っていった後のセカイ。
このセカイの人間は私達とは違い、人体を構成する元素は三十。
一つ増えているのは、生まれながらに術を操る為の元素”エーテル”を
人体を構成する元素のうちの一つに持って生まれている。
このセカイに漂うエーテル粒子を、物を動かすように使う為に必要なものである。
そして国々は神と英雄が残した聖武具を中心に回っている。
その為科学が衰退したこのセカイでは、全てが術中心に成っていた。
それは、戦争も同じである。
核の変わりに各国が擁する聖武具があり、航空爆雷に変わり
空から魔術が降ってくる。兵士も高度な術を使える者達が名を連ねていた。
聖武具を擁した持ち手を頂に、それぞれが集団を結成。
日本は日本国と言う名称であり、年号は日本国歴。
そして政治を司るのは今代の日本国の聖武具である、
天之尾羽張の持ち手の大和武尊と、
日本国の象徴である陽武天皇の
二人を筆頭とした天照大神会が治めていた。
その日本国を舞台に繰り広げられる、
元素の一つ、”エーテル”を持たない”ゼロ”である主人公が
流れに翻弄されながらも成長していく物語である。
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