互いのことを想いあうからこそ、痛みを伴う選択肢であったとしても二人は決断した。「痛みを伴わない恋なんてない」と言われているような、二人の想いに魅せられました。きっとまた、ふたりなら。
ディアルタに会わせてほしいとこい、ディアルタに触れてほしいとこい、そしてディアルタに恋をする。ああまさしくこれはマリーメイアの恋の話だったのだな、と思いました。
出会ってしまったが最後そうなるしかない関係とでもいうものが確かに存在すると思うのだけれど、楽園を捨てて荊を踏む生を選んだマリーメイアにとっては彼がそういう相手だったのだなと思いました。
まるで神話のような物語。作り上げられた世界観に引き込まれます。境遇に悲観せず愛を求め、マリーメイアがとった行動は二人の後世を変えることになります。私はなぜだか、そんな強い彼女にかぐや姫の面影を感じました。