零の映写機希構

レー・NULL

零の映写機希構

「今度はどんなことになるんだろうな」


「世界はなんやかんやあっても結局復活……。これって復活したっていうのかなあ? 俺の居た時とは風貌が変わりすぎて何にも言えないぜ」


「形がどうであれ、復活は復活って事で良いんだろうよ」


「それにしたって暇すぎる。俺には干渉する手段が無いからな、独り言が多くなった気もするし気分は最悪だぜ」


「今回はいい感じに行くんだか。何をどうしたらいい方向に向うのかわかんねぇけどよ」


「なんにしたって、今回上手くいかなくても、どうせ繰り返すだけだろ?」


「当たり前の話だけどよ。終わりが来ない限りは終わらないんだよなあ」


「俺が色々やる前から世界はそうやって回ってたらしいしな、流石人類の希望を込められただけはあるって事だ」


「これが。最後に残された、唯一の希望ってやつなんだろうよ」


「上手くいくまでは何度だってやり直すって事だ」


「零の映写機希構。零でも世界を映す希望に満ちた映写機のような機構。終わりが無いなんて、マジで希望に満ちた世界だよな!」

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