神々vs格闘王 【異世界武者修行の巻】

@kaunjasin

第1話


小説【神々vs格闘王】

とある神々の異世界トロスで

様々な神々が集まる神の宴が行われていた。

ギリシャ神話のゼウス、北欧神話のオーディン、インド神話のシヴァ、エジプト神話のラー、日本神話の天照大御神、など世界で屈指の神々が集まって、ゼウスやオーディンやラー、シヴァ、天照大御神、以外にも100人位の神々が集まり飲み食べ皆で宴をしていた。

宴の会場は魔物が入らないよう神々によって硬く封印がかけられていた。

ゼウスは言った「我々神々が集まれば何も恐るる物は無い。神々達よ今宵は大いに騒ぎ飲み明かそうぞ!」

オーディンは頷きラーは酒を飲みながら宴を楽しんでいた。

幾多の神々も満面の面持ちで話に花を咲かせていた。

だかそこに会場の硬く封印がかけられているゆうに高さ50メートルはある扉を叩く者がいた。

ドンッドンッドンッ

音は次第に大きくなる

ドガンッッッ!!!

ついに封印されし扉が蹴破られた!

そこには1人の人間が立っていた。

そしてその人間は言った。

「我は鬼瓦 三四郎!人間界の格闘王である!我は強すぎるあまり闘神にして頂きたい!!その所存でここにまいった!!!」

彼はそう言い放った。

ゼウス、オーディン、ラー、シヴァ、天照大御神そして会場にいる神々達は唖然としていた。

そしてゼウスは言った

「馬鹿が来たな」

ラーはただ黙っていたそしてオーディンは言った

「だかあやつは神々が封印した扉をひと蹴りで蹴破った…」

三四郎はズカズカと広場を歩きこう言った

「ここの責任者は誰ですかいのぉ、ここで一番強い神と闘って勝てば闘神にしてもらえますかいのぉ」

すると太陽神ラーがいきなり立ち上がり太陽の温度で放つ光線を三四郎にくらわした!

そこから約1キロ向こうまでは焼き払われた

ゼウスは言った「馬鹿な人間め跡形も無くなくなりおったわ!ラー殿も容赦無いですのぉ」

ゼウスは高笑いした

だかラーの顔は引きつっていた、

なんと全てが焼き払われたところに鬼瓦三四郎が無傷で立っていたのである

ゼウスは焦りながらも「ラーさん手加減しすぎですな」と尋ねた

ラーは言った「手加減したつもりは無い…」

ゼウスはただ唖然とし息を飲んだ。

鬼瓦三四郎は平然とし言った「そこの大将さん達ワシと戦ってくれんかのぉ。」

ゼウスとオーディンとラーと他の数々の神々は話し合った。

そして一つの結論を出した。

ゼウスは言った

「そなたは確かに強い。だが神にするにはいくつかの試練を受けてもらう。まずは数多の魔獣が巣食う異世界カミニスに行き、金の盃を取ってきて頂きたい。それが一つ目の試練である。」

鬼瓦三四郎は頷き「よかろう!」と承諾した。

そしてゼウスが指をふりかざすと空間が歪み鬼瓦三四郎を異世界カミニスに送った。

鬼瓦三四郎が降り立った異世界カミニスはそこは数多の魔獣が住む深い森であった、だか鬼瓦三四郎は少しも動じずノシノシと森を歩いて行った。

ゼウスは薄っすらと笑みを浮かべていた、

「カミニスは神をも食らう屈強な魔獣タルスの群れがいる、あの馬鹿な人間も一口で食われてくたばるだろう。」

他の神々達も声をあげて笑っていた。

一方鬼瓦 三四郎が森を歩いていると沢山の光る目が三四郎を狙っていた、魔獣タルスの群れである。

三四郎は何かを察していたが平然と歩いていた、魔獣タルスはゆうに30頭はいた、ジワジワとタルスの群れは三四郎との距離を身を隠しながら詰めていった。

そしてついにタルスの群れは三四郎に飛びかかった!

だが三四郎はすかさず構えをとりひと気合「活っ!!!!!!」と叫んだ、

すると三四郎を中心に三百メートル四方が森ごと吹き飛んだ!

魔獣タルスの群れはその爆風に巻き込まれ散り散りに吹き飛ばされていった。

ゼウスや神々達は声も出なかった、

だがゼウスは焦りながらもこう言った「魔獣タルスがやられてもカミニスの森は深い、屈強な魔獣はまだまだ沢山いる、さて三四郎は金の盃を取ってこれるかのぉ」

北欧の神オーディンはゼウスに言った「もし三四郎が金の盃まで辿り着いたら北欧の神の一人のフィン・マックールを三四郎のもとに向かわせ闘わせる。流石に三四郎が強くとも人間が神に勝てるわけない。」

ゼウスは了解した。

魔獣タルスの群れを倒した三四郎は金の盃を探すためカミニスの森を探索していた、

「金の盃はどこかいのぉ、神さん達も回りくどい事せずちゃちゃちゃっと闘ってくれればいいんじゃがのぉ、まぁさっきの獣といいたいした魔獣もいない事だしさっさと盃を探しだすか」三四郎はまだまだ余裕の面持ちであった。

一刻くらいがたち三四郎が森を歩いていると広い岩場に出た、三四郎は何か気配を感じながらその岩場を横切ろうとすると数十メートルはある岩のいくつかが轟音を立てながら動きはじめた、そしてその岩達からは手足が生え大きな岩のモンスターの群れになった。

ゼウスは驚いた「あれは我らギリシャの神々がやっとの事で倒したタイタン族の末裔だ!こんな所に巣食っていたとは!さすがに三四郎もタイタン族には一人では太刀打ちできんだろう」

三四郎は悠然とたたずんでいた、するとタイタン族の群れの一匹が三四郎に殴りかかった、タイタン族に殴られた三四郎はものすごい勢いで吹っ飛んで岩場に突っ込み岩場は音を立てて崩れた。

ゼウスや神々は大いに笑った

「ハッハッハッハッハ

三四郎めタイタン族に手も足も出ずに一発でやられおったわい」

だがしかし崩れた岩場からゴトゴトと三四郎が平然と起き出してきた、

「いゃ〜中々強いモンスターだと思って一発喰らってやったがこの程度とわのぅ残念じゃ」

三四郎は言い放った。神々は唖然としていた、そしてタイタン族達は三四郎が平然としているのを見て全員で飛びかかった!

三四郎はタイタン族の攻撃をゆうゆうと交わし一匹ずつ確実に沈めていった。

三四郎の圧勝である。

ゼウスは悔しがりながら言った「あのタイタン族はまだ子供だ成長すればさらに強くなる」

三四郎はゆうゆうとまたカミニスの森を金の盃を探す為歩きはじめた。

その後も数々の強力な魔物が三四郎を襲ってきたが三四郎は難なく打ち破っていった。

そしてついに金の盃を見つけ出した。

そこは広い荒野で金の盃は荒野の真ん中に飾られていた。

三四郎は金の盃に近づいて行った、すると天から金の盃の前に光が落ちてきた、そしてそこに一人の神が降りてきた。

それはオーディンが三四郎が金の盃にたどり着いた際に送ると行っていた北欧の神の一人フィン.マックールであった。

フィンの見た目は金髪の色白の子供であり羽が生えており手足首には金の輪を付けていた。

フィンは言った「三四郎殿私はオーディン様の命によりそなたを倒す為送られた。今から私と闘ってもらう。」

「見た目は子供でも中々お主は強そうじゃのう流石は神の内の一人じゃ」三四郎は言った。

フィンと三四郎の間には殺気の入り混じった空気が流れた。

そして先にフィンが動いた!フィンの付けてる腕輪が光り無数の光りの玉を作り出しその光りの玉をフィンは三四郎に向けて放った!

三四郎は避ける動作もせず構えてたたずんでいた。

光りの玉は煙を巻きあげながらも三四郎の地面ごと吹き飛ばした。

だが三四郎は構えも解かず無傷で立っていた。

フィンはすかさず次の攻撃に移ったまた腕輪が光り次は殺傷能力のある光線を放った、三四郎はまだ構えを解かず微動だにしなかった、フィンは光線も効かないとなると手を天にかざし腕輪が光ると共に光る槍を時空から引き出しそれを三四郎に投げつけた。

三四郎はその光る槍をも片手で簡単に払い退けた。

光る槍は遠くに飛ばされ岩山に突き刺さり岩山は跡形もなく消え去った、いかに三四郎が軽く払い退けた槍は破壊力があるかが一目で分かる光景であった。

ゼウスが言った「神々に伝わる知識の槍マキロスまで払い退けるとは…」

三四郎はフィンに言った「フィン殿お主は大きな力を隠しているな。その神々が作った光る腕輪を外して本当の力を解放しなされ」

ゼウスは言った「オーディンさんフィンに隠された力があるって本当ですか?」

オーディンは軽く頷いた。

「フィンは元々は力が大きすぎる魔界の鬼童であった。その力が大きすぎる為に知識の鮭を食べさせ力を封印し神にし腕輪をつけさせた。封印を解けばこのオーディンでさえ手を焼く鬼童になってしまうが三四郎を倒す為やむおえなく封印を解こう。」

そしてオーディンは封印の言葉を呟いた。

するとフィンの腕輪が外れフィンは大いなる闘気を放ちながら苦しみ出した。

その闘気は凄まじく三四郎も気を引き締め構えを取り直した。

やがてフィンから完全に封印が解かれるとフィンの髪は真っ黒の漆黒に染まっていた。

フィンはいきなり三四郎めがけ目にも止まらぬ速さで走った、一歩地面を蹴るたびに地面は割れ三四郎も反応が遅れフィンのパンチをまともに顔面に食らった。

流石に力を解放したフィンのこぶしは凄まじく三四郎は吹っ飛び再び立ち上がったが三四郎の足元はフラフラしていた。

「力を解放するとこれ程とは流石神よのぉ楽しみがいがあるわい!ハッハッハッハッハ!」

三四郎は豪快に笑い構えを取り直した。

三四郎とフィンは間合いを取り睨み合った、そして一気に二人とも間合いを詰め渾身のパンチを打ち合った、両方のパンチの威力は凄まじけパンチが当たった衝撃だけで大気が揺れ近くの岩山は崩れ去った。

フィンはパンチの打ち合いを避け飛び上がった、上空に逃げたフィンを見るやいなや三四郎は構えを取り気合いを込めた、そして二、三発パンチを繰り出した、するとそのパンチは衝撃波になり上空のフィンに遅いかかった。フィンは慌てて自前の羽を使って衝撃波をかわした、だが三四郎は次々に衝撃波を放ったまるで高射砲のような威力の衝撃波である。ダダダダダッと衝撃波はフィンに襲いかかるフィンはギリギリ衝撃波をかわしながら飛び回った、衝撃波の一つがフィンの羽にかすりフィンは地面に落ちてしまった。三四郎は言った「正々堂々と肉弾戦で勝負を決めようや」フィンは薄い笑いを見せ頷いた。

そして三四郎とフィンはひたすら殴りあった、大地は揺れ大気は裂け、ひたすら戦うこと小一時間、三四郎とフィンはボロボロになっていた、そしてついにフィンが膝から崩れ落ちた、三四郎の勝利であった。

「流石は神の一人中々いい闘いであった。感謝する」

と三四郎は言い金の盃を手にした。

そして三四郎は神々に問いかけた、「神々さん達これで満足かいのぉ、金の盃は手に入れたし、闘神として認めて貰えんかいのぉ」

ゼウスや神々は考え、とりあえず三四郎とフィンを神々の元に呼び戻した。


神々は答えた

「三四郎殿そなたは強いだが金の盃を手に入れてもまだ我々神々はそなたを信用しきれない。そこで提案なのだが三四郎殿の修行も含めてそなたを異世界の修行の旅に送る事にする。そして異世界に散らばっている神々と闘い勝利し古の巻物を貰ってきて貰いたい。」

三四郎は少し考え頷いた。

「良かろう!」

神々はゆびを振りかざし三四郎を異世界に送った。


そして三四郎の異世界の武者修行の旅は始まったのであった。


神々vs格闘王 第1章 完





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