拝啓、夢を見る君へ
伊勢
prologue 在りし日
天井には眩く光る照明。
辺りを見渡せばむせ返るほどの熱気、そして仲間たちの声援。
下を見れば血の染みたマット、痛いほど固く結んだシューズに幾万も振ってきた拳。
研ぎ澄まされた身体中からは迸る闘気。
すべてが俺のためにある。
頭が良い、容姿が良いなんて関係ない。
四方7メートルあまりのこのリングの中では、強い奴が正しい。
鳴り響くゴング。
俺は誰にも負けない、はずだった。
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