第6話:布団がひとつ……
「すみません……」
六平は頭を下げ、
「布団が一つしかないので、お里さんが布団を使って下さい」
「何を、おっしゃります。六平様が御休みになって下さい」
「いえいえ、オレは男ですから畳の上でも平気ですよ」
もう、この六平、融通が利かないったら、ありゃぁしない。
旦那だったら、ふたつ返事で一緒に布団へ……
って…… ああ、奥方が、コレだから……
あ、なるほど❗❗(笑)
ま、あたしだったら間違いなく一緒の布団へ誘いますが何しろ真面目一筋の六平は、あ~だ、こ~だと話しが、まとまらない。
仕方なくお里は布団を前にして、
「では、こちらから半分は私が寝ますので、後の残り半分に六平様が御休みになって下さい」
と提案。
さすがに、そうまで言われては六平も渋々、一緒に布団へ入る事に……
さぁさぁ、やっと、あたしの本領発揮でして……
そこの旦那、長らくお待たせしました。
やっとこれから本題ですよ。
え、
わかりました。好きですね~。
旦那も……
あ、奥方が、これで……、
おお、怖ぁ~❗❗(笑)」
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