第38話 恐ろしい姪(動物園編)

 姪が3歳になって数日後。

 子ども園の行事で動物園に行くことになった。

 姉と姪はもちろん参加するが、旦那さんが仕事になったため急遽母は参加をお願いされた。

 私も動物園がリニューアルしたという話を聞いて別行動するものの一緒に行くことにした。


 当日、何だかんだあったものの無事に動物を見終わった。後は記念撮影会。順番が来るまで保護者と子どもたちは近くで待つ。

 別行動していた私はここで落ち合うことにした。

 姉と母を見つけるのに時間は掛からなかった。二人で会話をしていたので姪はどこにいるかと探すとすぐに見つかった。


 「乗りたい!乗りたい!」


 メリーゴーランドや汽車等を目にし、ヤダヤダのポーズ付きで騒ぐ三人の園児達。その目立つ子達の中に姪もいた。

 姉以外の母親二人は子の横で会話しており駄々をこねる我が子を横目に苦笑を浮かべる。それを目にして悟ったのか......


「でも、ご飯食べてからじゃないとダメだよ!」


 急に裏切った姪に驚いた。寧ろ先ほどまであなたが先導してましたよね!?と会話に入ろうとしたが私も空気を読んで見守り役に撤した。

 二人も無言になっていた。

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