第23話 姪について話そう

 赤ちゃんといえば自我がまだなくボーッとしている……というのが私のイメージだった。

 それを壊したのが姪だ。

 首が座っていないうちから自分の体を上下に動かし揺さぶるように催促してくる。勿論、首はゾンビ顔負けのガクンガクンであるがその顔は笑っている。愛嬌が半端ないのだ。

 そんな姪は、体格と顔からよく男の子に間違えられる。

 某アプリで父親、母親、子どもの写真から『父親○%、母親○%似ている』と調べられるものがある。

 三姉弟でやってみて数字的に大体そんなに変わらず父親か母親のどちらかに60%位似ていた。他の人が試してみたのを見ても高くて80%前半位だった。

 そのアプリを姪で試した所……94%父親似という結果が出た。……容姿は察してほしい。


 そんな姪のことを弟と話した時、二人ともブサイクであることは納得していた。

 ただ、ブサイクでも愛嬌があるからブサカワイイという私の意見に対し、弟はブサイクで愛嬌がなかったら最悪だと断言していた。

 血が繋がってるうえに赤ん坊なのに容赦ないと思いつつも弟らしいセリフに私と母は内心『それでこそ俺様』と納得していた。

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