心の詩

バーバラ・C

 心の青信号

 肌寒い5月の雨の日だった


街中では、色とりどりの傘が開いて、

人々は窮屈な歩道を行き来していた

赤信号の横断歩道では信号待ちの傘がひしめき合う。


イライラする

隣の傘の雫が肩におちる

ツメタイ・・・。


前の傘がよろめき私の傘とぶつかる

顔に雫が飛び散る

ツメタイ・・・。


いつまでこのまま ここにいるのか

時は止まったのか

私はずっと、このまま前には進めないのか


その時だった


青い傘の少女が飛び出した


次の瞬間、信号機は青になった


私は少女に憧れを抱く

青い傘を手に入れなくては

時を止めたのは 自分自身


そして、現実に帰って来た。

希望を手に入れて。



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