爺終末~theEND~
Madfum with 伊丹狩留
プロローグ
86回目の誕生日を迎えたとある真夏日わしは、ふと人生を振り返りながら自分の無価値さを改めて実感していた。
例え話だが、テレビに出ている俳優や芸人や有名人が事故や病気になったりしたら新聞やニュースが大きく取り上げたり悲しむ人達が居るだろう。
そしてその方々が亡くなったらすぐに報道されたりして全国や世界に知られ悲しまれる事になるだろう。
それに比べて、わしが死んでも報道1つされずニュースにもならないだろう。
良くて町内の人達が気付くくらいで悲しんでくれる人は誰もいないだろう。
わしは責めてニュースに載るような大それた死にかたをして全国に死んだことを知ってもらうか町内の人達が悲しんでもらえる人として死んでいきたい…。
そうするにはどうすれば良いのか考えていた。
大それた死にかたは、何でも屋をしている元ヤクザの亭主に半年後の今日自分を殺すように依頼をしてその何でも屋に目も当てられないほど酷く殺してもらい全国に知ってもらう。
町内で悲しんでもらう方法は考えてもわからないけど半年の間何かやってみようと思っている。
善は急げでわしは、何でも屋に半年後わしを殺すように依頼をした。
依頼が終えたあとなんやらわしの顔は少しいきいきとしてるようにも感じられた。
明日から何をするかはわしにもわからない。
今日、わしは無条件で死ぬことが確定した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます