復讐の男根
芥川粒餡
第1話 序章
深夜。しめやかな雨が、薄汚れた車のフロントガラスを叩いていた。
あたりに異様な影を投げている青白い街灯で、やがてその子汚い車が滑らかに光りだした。
車は水たまりをはじく音をかすかに立てながら、安ホテル近くの駐車場に止まった。濡れた地面に、グラマラスな車のシルエットが映る。
車の中の男は、直ちにヘッド・ライトとワイパーのスイッチを切った。
コノリーレザーのシートにもたれながら、車内に流れる甘美な調べに、夢見るような瞳をあげながら耳を傾けている。
整髪料は一切つけない漆黒の髪は自ずから渦を巻いている。唇には孤独の翳があるが、憂いを含んだ瞳にはどこか夢心地な趣がある。
荒削りだが堀の深い男の顔を、汗が這う。ひどく暑い夜だ。
腕に巻いた時計が1時45分を示した。
男の顔から夢見るような表情がかき消されると、おもむろにボトムスのファスナーを下げ始めた。
するとどこからともなく、筋肉質なゲイの男が湧いてきて、車に乗り込もうとしてきた。しかし、3人の男を収容するのに、その車は小さすぎたのだった。
「2人乗りだから、仕方がないよね」などと言い合いながら、男たちは外で盛り始めた。
ある男は2人がかりで身体の自由を奪われ、ある男は玩具を使って男を愛撫し始めていた。
類は友を呼び、最初は少人数だった許されざる野外プレイも、いつの間にか乱行パーティーの場と貸していた。
先走りとローションでヌルヌルになった陰茎をブチ込んで、4人1組で連結して腰を振り始めると、筋肉マンが喘ぎながら合唱した。糞を塗りあう者、肛門の中で小便をしたまま射精をする者、食糞で孤独のグルメを楽しむ者......筋金入りの変態が集まっていた。
「ッッッッァアアアアアアアアアアィィィィイ!!!!!!!!!ッシャオラァァアァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!」
1人の男が叫び狂い出すと同時に、真っピンクな亀頭の先から潮を吹き出した。見事な逝きだ。その男の姿に興奮したタチが、ローションまみれの手で潮噴き直後の亀頭を愛撫し始めた。
長時間に及ぶ愛撫を楽しんだ後、その場にいた全員で肛門性交。人目を気にせず、目一杯のセックスの快感を楽しむ。そのつもりだった。
明け方にはその場にいたゲイのガチムチ男全員が、肛門裂傷による出血多量が原因で、精子を垂れ流しながら往生した。
復讐の男根 芥川粒餡 @akutagawa665
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。復讐の男根の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます