第26話:清時

分家の屋敷、長男、清時の部屋。清時が刀を改めていた。

蝋燭(ロウソク)に蛾が舞っていた。蛾の燐粉が煌めいた。

天井には、影がこうもりのようにぶる下がっていた。土蜘蛛衆だ。

「清時様・・・ヤツらが里に到着しました。」

「フ・・・父上は・・・」

はい、静観していろとの、ご命令・・・・

「フフ・・・詰まらんな・・・いっそ、まとめて面倒みてくれれば、よいものを・・・・」

居合い抜きのように刀を振った。

蝋燭の周りを舞っていた蛾が、パタパタと飛んでいたが、不意に真っ二つに斬れてしまった。

将宗は、目を細め、清時は不適に笑った。


オレたちの目の前に巨大な城が姿を現した。

平家の隠し財宝が眠っているとされる本家だ。

そこで、待ち受けるモノは・・・・


果たして・・・鬼か、魔物か・・・・

それとも本物の財宝か・・・・・・

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