第99話 図書館から○○○が消える?!
☆2017/10/14のニュースで
たしか14日19時のNHKニュースだったと思いますが、
文藝春秋社が 図書館に、
「新刊の文庫を購入しないでくれ」と申し入れたらしい。
数年前には、新潮社も同じ事を。
図書館って、そんなに悪いことをしているんでしょうか。
☆活字離れはなぜ起きる
活字離れって言いますけどね。
メールやインターネットで 熱心に活字を読む若者は多い。
なのに、なぜ本を読まないのかと悩む出版社は多いようです。
魅力的な文章を書けない作家に責任を負わせるのは簡単ですが、
事はそれほど単純じゃない。
昔は大きな市場だった出版業も、出版する作家が増えて、うま味も減った。
言い換えれば、本が大量にありすぎて、食傷ぎみになるわけです。
「いつだって読めるわ♪」
で、読まなくなる。
ゲームやアニメなど、ユーザーがもっと楽に楽しめる媒体もあります。
そういう現実を見ないで、図書館に当たり散らしてもねえ。
☆図書館から文庫本が消える?
わたしは文藝春秋社の出版した、ディーン・クーンツの文庫本を
図書館で借りて、気に入ってクーンツばかり何冊か本屋で買ったことがあります。
図書館で見かけなければ、こういうことは起きなかった。
出版社の人に聞きたい。
もし、図書館が文庫本を買うのをやめたら、
ほかに買ってくれる大口のアテがあるんでしょうか。
また、文藝春秋社や新潮社には、魅力的なコンテンツがないのでしょうか。
そんなことはない、と、わたしは思いますが。
実際、クーンツや東野圭吾や宮部みゆきは、文藝春秋社や新潮社で出してるじゃん?
☆絶版と文庫本
売れなくなったら、すぐ絶版の文庫本。
面白い本でファンになり、昔の作品を読みたいので
出版社に問い合わせると、「再販は無理ですね」
そんなことをしているから、売れなくなるんですよ。
どうせ読者も使い捨てられるんでしょ、と思ったら、
この作家や出版社には投資するまいと思うものね。
(少なくとも、わたしはそうだ)
読者も、作家を育てる気持ちがなくって、
「いま」 楽しいことだけ考えてるから こうなるんだろうな。
軽くて薄っぺらくて読みづらい小説が増えたって嘆く出版社のひとも多い。
多くの未熟な若者を食い物にしているライトノベルや文庫本。
もともと、そんな目的ではじまったわけじゃないのに。
なんだかなぁ。
あまりにも気軽に本を扱いすぎる人が多いから、本から復讐されそうだ。
桑原、桑原。
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