第30話 故郷に帰ってきました(03)
宇治山田駅で待ち構えていた妹は、
思いのほか ぶくぶく 老けていました。
第一声が、「おねーちゃん、おかーさんに似てきた」
ほっとけ!
墓参りを済ませてから、和食料理店 大喜 へと向かいました。
そこで、ついに、話を聞くことが出来ました。
「高校を卒業した後、どうしてたの」
「コンピュータの専門学校へ行った。脱落組だったけど。資格も取れなかったし。
ワードやエクセルの資格は、アドビで勉強して結婚してから取ったよ。
専門学校2年目で、卒業間際で母が倒れたでしょ、
それで母の容態が、安定してなくて、最悪、植物人間かって
言われていた時期だったから、就職活動どころじゃなくてね。
母が7月7日に亡くなって、気がついたら9月になってた。
仕事に就けないという事態になっちゃったんだよね」
妹の話をピックアップすると……
コネで就職したけれど、このままでいいのかと中途半端なときに、
生命会社に入社、三年後にノルマがきつくなってきてやめた。
その後、バイトや派遣を転々とし、そのうち旦那と見合いし、旦那に見そめられて結婚。
一時就職はやめて、やはり生命会社に入社、三年後にノルマでやめて、
その後妊娠が発覚。
その後、たちのわるい訪問販売に引っかかった。
補正の下着を売っていた。補正の下着といえども、一式三百万!
ローンが残り、
お父さんがみかねて手を貸してくれたが、そこへ現れたのが
補正の下着知り合いの仲間、北島なにがし(突然死)
心臓で死んだらしいが、その北島なにがしは、詐欺師に生まれた方が良かったというほど
口が達者。
なぜ、北島は、父に近づいたのか。
妹は、ノルマがこなせなくて、お父さんに泣きついているのを、
北島が知っていたので、北島がお父さんに近づいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます