第23話 野球ボールとしての蜜柑

☆最近、芥川龍之介にハマっています

 ライノベを読むのが趣味なのですが、

 偏ってるかなと思い、

 短篇で有名な芥川龍之介を

 読み始めています。

 すると、『蜜柑』 という短篇を発見しました。

 あらすじは、以下の通り。


☆二等汽車に乗っていた主人公と三等汽車切符の娘

 二等席の切符を持っていた主人公(余分にお金を払っている)がいて、

 ちょっとばかり、顔がイケてない三等汽車切符を持った娘が自分のところへやってくるので、

 ブツブツ思っていたら、なんとこの娘さん、汽車がトンネルに入る間際に、

 窓を開けてしまいました。

 煙がもうもう たちこめて、さんざん ひどいめにあった主人公でしたが、

 トンネルは すぐ終わり、娘さんは窓の外に向けて、蜜柑をなげます。

 外では、迎えに来ている弟たちが、蜜柑を受け取っていました。

 鬱積していた主人公は、明るい気持ちになったのでした。


☆わたしが書くと、エッセイになっちゃう

 あらすじを 書くと、

 エッセイになっちゃうのが わたしの わるいところなのです。

 短篇ぐらい、ふつーに 書きたいんですがねえ。

 芥川龍之介の 『蜜柑』 は、冒頭では、天気も思わしくなく鬱積している主人公ですが、

 蜜柑の明るい点描が この話の キモ だと思ったり。


 のんびりした速度で走る、昔の鉄道でのひとこま。

 こころあたたまる 交流を描いた、芥川龍之介の良作ですね。


☆わたしが 『蜜柑』 を 書くときは

 わたしが短篇として書く場合、娘さんが、蜜柑を、 『野球ボール』 として扱った……、

 というオチも わたしのアイデアで あったりします(汗)

 時速300キロ以上で走る新幹線の 「なか」 で 蜜柑を投げたら どうなるでしょう。

 答え:叱られます。

 いや、そういう話じゃなくて。


☆結局設定を書く技術がなかったり

 構成や設定を考える技術力がない、ということは、10年前からわかっていたし、

 それを身につけようと、いろいろやってはみたんですが

 ふだんから、設定を 考えてないからだという 結論に達しました。

 つまり、日々が刹那的なんだなぁ。

 あんなことがあった、こんなことがあったと いちいち 覚えていられない。

 若々しいと言われるけれど、

 結局、経験が身についてないんじゃねーの?

 だめじゃん。


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