第17話 老いと広島市

☆広島市のあたらしい事業

 広島市が、「高齢者いきいき活動ポイント事業」 なる制度を

 あたらしく、発足させました。


 広島市には、

 障碍者の公共交通機関助成金というのがあります。

 障碍者 (精神障害者も含む) が、タクシーやバスなどの

 公共交通機関の利用料金を、その障碍と所得の程度に合わせて

 何千円か助成してくれるんですね。


 今回来たのは、その助成金のかわりに、

 新しいことをはじめてみませんか、という

 政府からの提案です。


☆高齢者いきいき活動ポイント事業

 多くの高齢者がいろんなことに関わって働くことで、

 心身ともに健康に、という

 努力をしているらしい行政。


 老人たちの活動は、ポイントに加算されます。

 そのポイントをポイント帳というものに集めることで、お金をもらえるという仕組み。

 ボケ老人が減るし、コミュニティが増えやすくなるし、

 市は財政負担が減るし、と、WINWIN 状態なんです。

 具体的に、活動をご報告します。


☆例)

 あくまで例ですが、

 ア) 地域の支え手となる活動 (4ポイント又は2ポイント 1日1回まで)

    子育てオープンスペースでの子育て支援ボランティア活動

    児童の登下校の見守り

    町内や河川の清掃活動(などなど)


  イ)健康診査等の受診 (1健診あたり2ポイント 実施団体は医療機関)

    生活習慣病の予防、早期発見、治療のための広島市または 保険者による 健康診査やがん検診

 

  ウ)自らの介護予防、健康作りに取り組む活動 (1回あたり1ポイント 1日1回まで)

    町内会などが実施するふれあい・いきいきサロンや地域高齢者交流サロンへの参加

    地域の高齢者が集まって行うゲートボールやグラウンドゴルフなどへの参加

    個人でグループを作って行うラジオ体操やウォーキングへの参加(などなど)


 ☆だいぶ割愛しましたが

   いままでとまったく違うことをしては、といわれても、

   高齢者にしてみれば ピンと来ない。 

   知らないひとのところへ飛び込んでいくのは

   勇気の要ることなのですよ、高齢者にとっては。

 

   ひとりでいたほうが、ずっと気楽なんですね。

   少なくとも、心臓に障碍のある義母はそう言っていました。


   あと、素朴な疑問がひとつ。


    「ポイント帳の管理は、だれがするんでしょうね」。


    ボランティア活動で老人たちや子どもたちを世話しているつもりなのに、

    「ポイント帳がない!」 と大騒ぎ。

    しわ寄せが来るのは若いひとってことだよねー。

    それなら、公共交通機関助成金のほうが、ずっと理にかなってるんじゃ……。


    つまるところ行政は、そういう細かいフォローはできないのであった。



   #老人 #行政 #活動 #助成金 #障碍者


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http://aslia.jugem.jp/

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