第3話
「・・・これはどういうこと?」
午後8時現在、綾乃ちゃんを含めた女の子5人が食事中だ。俺も綾乃ちゃんの計らいで食事を取っている。
「どうって、私たちいつもこんな感じで生活していますけど?」
「つまりこのマンションの住人5人全員がこの部屋で共同生活しているってことか?」
「そうなりますね」
「なんでわざわざマンションの一室に集まるの?」
「だって女の子が1人で生活するなんて危険すぎるじゃないですか。それに私たち流浪者の集まりですし」
「それ夕方も言ってたな。流浪者って?」
「まぁ、集団での生活を離れて、各自で生活する人たちのことですね」
「なるほど。俺は数日前まで東京にある集団キャンプ場で生活をしていた。けど、俺は両親も親戚もみんな戦争やウイルスで死んじまって身寄りがいなかった。そして東京はウイルスの終息宣言後、他所から相当の人間が移り住んだ。そのせいで強盗や殺人が続発。俺もさすがにヤバいと思って東京を抜け出したんだ」
「そうだったんですか・・・」
夕食を終えると、まず綾乃ちゃんが風呂へ入った。俺と他の4人はそれぞれ自由時間を過ごす。
「そういえば私たちの自己紹介まだだったわね。あなたのことも知りたいし」
少し背の高い茶髪女性が俺にこう言った。歳は俺と同じくらいか少し上。
「じゃあまず俺から。
俺は4人にこう言った。
「私は
この人がさっきの少し背の高い茶髪女性。165cmくらいはある。
「私は
続いて黒髪の女性が言う。高校生くらいに見えたけど年上だったのか。綾乃ちゃんによく似ているけど、背は有紗さんのが少し高いし髪も若干長い。
「私は
そう言うのは綾乃ちゃん含めて5人の中で一番背の高い(170cmは確実にある)ボーイッシュ風の女の子。
「
最後に少し幼い金髪碧眼ツインテールの女の子が言った。背は5人の中で一番低い。140cmくらい?
「そういえば清原くんって、もしかして綾乃ちゃんの彼氏なの?」
有紗さんが俺にこう言った。俺は「違いますよ!」と言った。
「そう、少し嬉しいような残念なような・・・」
有紗さんは俺にこう言った。そして、
「どうせ行くあてもないのなら、明日以降もここに泊まっていきなさいよ。なんならずっと住み着いてもいいのよ。あなたみたいな男性、私のタイプだし。あと男手が欲しかったし、部屋も空いてるしね」
優奈さんは俺にこんなことを言ってきた。
「そうですね・・・名古屋も下手に外出たら危険っぽいしそうします」
綾乃ちゃんが風呂から出てくると、他の4人も順番に風呂に入っていく。俺は風呂から上がったばかりの綾乃ちゃんに、「疲れてるしもう寝るわ」と言い、隣の寝室に向かった。
そう、俺はこれから美少女5人との共同サバイバル生活が始まるのだ。
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