なまボ
エドモントン・クルーザー
第1話 Persons(パーソンズ)
複数形、の話である。
英語の名詞には”複数形”というものがあり、基本は"名詞+s"というのは英語学習のかなりの初期に学ぶことだと思う。
そして、そんな”基本”に忠実でない暴れん坊がちらほらと有る事も。
その代表例が人=Person(パーソン)である。
複数形のテストでPerson(パーソン)の複数形をPersons(パーソンズ)と書けば、グーで殴られていた諸兄も多い事だろう。
さすがに殴られることは無くても、少なくとも×をもらったり、ゼロ点をもらったりはしたはずである。
そう。日本の英語教育に置いてPerson(パーソン)の複数形はPeople(ピープル/ピーポー)一択なのである。
それがどうだろう?
私がカナダに来て、移民局の書類を作成していた時の事である。
書類の書き方ガイドに、Person(s)という記述を見つけた。
以下私の葛藤;
- Person(パーソン)の複数形はPeople(ピープル/ピーポー)じゃないんかい!
- Person/Peopleって書くとPerson(s)より4文字長くなるからなにそれトナーと紙節約!?
- バンドPersons(パーソンズ)は文法的におかしいって笑ってた私は何なの!?
- 中学生の時はやってたPersons(パーソンズ)っていうブランドのハンカチ、見る度にこれ間違いって思ってた私の純潔を返せ―!!
っていうか、むしろPersons(パーソンズ)はお役所とか法律などのお堅い文章で使われるれっきとした正しいPersonの複数形らしい。
と言う事で、複数形テストでPersons(パーソンズ)と書き、×をもらった為に落第点になってしまったPeople(ピープル/ピーポー)は先生に抗議してみるといいと思うよ。
因みに堅くない場所-日常生活など-でPersonsを使うのはそれはそれでオカシイらしい。
いやあ、英語って本当に微妙なもんですね。
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