第4話 LARPにジャンル縛りはあるの?

「LARPって、どんな種類があるの?」「これってLARPなのかな」という話をちらほら聞きます。

『ファンタジー系のコスプレをしてチャンバラする=LARP』と捉えている方も結構いらっしゃるようです。


確かに『LARP』で画像検索すると、国内海外問わず、ファンタジー系の鎧や衣装に身を包んで戦っている写真がこれでもかと出てきます。

その写真を見て、『LARP=ファンタジー系バトル』と思ってしまうのも無理はありません。



ありませんが……


LARPはもともと『ジャンル不問』のゲームです。

ジャンル固定だなんて頭の固いこと、言いません(笑)

むしろ『あらゆるジャンルでできる』のが強みなんです。



LARPは『参加者全員が役になりきって、一緒に物語を作っていく』ものであり、どんな世界観でプレイするかは参加者の自由です。自分達で作った世界観でやってもいいし、既存作品の世界観を使ってもいい。


ひたすらチャンバラ戦闘を繰り返してもいいし、宝探しに熱中してもいいし、殺人事件に挑んでもいい。全部自由です。



例えば、体験型LARP団体CLOSSでは『LARP』を次のように定義づけています。


1.参加者全員が主体的に関わり、体験を作り上げる体験型の催しである

2.その開催イベント上、主催者が設定した状況に基づき、参加者にロールプレイングが求められている

3.状況の行方に対して、参加者が開催イベントの規則に基づき、影響を及ぼす事ができる



……これだとちょっと分かりにくいので、私流に言い換えるなら


・参加者全員でひとつの物語を作る体験をするよ!

・LARP中は参加者全員で目いっぱい演技を楽しむよ!

・何が起こるかは参加者の行動次第だよ!


という感じでしょうか(ざっくりしすぎた?)


大事なのが『ジャンルについては一切言及していない』ということ。


たまたま、ファンタジー系LARPが見た目に派手で目立ったり、積極的に行われていて『情報が出やすくなっている』だけで、LARPは本来『どんなジャンルでもできる』ものです。

ホラー、スチームパンク、時代劇、大正浪漫、SF、特撮、アイドル、なんでもござれ。参加者が『このジャンルでLARPをやりたい』といえば、そのまま実現できるのがLARPの強み。


それこそ、子どもの頃に楽しんだ『仮面ライダーごっこ』とか『セーラームーンごっこ』さえも可能です。アバンストラッシュ撃てます。卍解し放題です。

LARPを『大人のごっこ遊び』と表現する方もいますが、言いえて妙なんですね。


参加者の数だけジャンルがあるのがLARPの懐の広さ。

『このジャンルでLARPやっちゃうぞ~!』のノリで、好きにやってみるのがオススメです。

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