第10話 私とあなたの日常

「おはよう」と彼と握手する。


それが私の日常になりつつある。


それだけでもいい。充実してると思えてるような毎日が続く。


「七、おはよう。今日、放課後ちょっといい?」 そわそわする1日が始まる。




体育館裏、このシュチュエーション誰でも分かるシーンだ。


とはいってもドラマ、映画とは違う。

誰も来ないら体育館裏なんだろうけど現実はたまに人が通る。その緊張感もプラスされるし、部活の声が聞こえてきてうるさくまでもないがザワザワしてる。


「柊くん何、どうしたの?」と言ってみる。


少しの間があき、彼が喋り出す


「七……あの、あのさ…… 好きです。付き合ってください」


搾りだしたのが伝わってきた。 


私は嬉しい。ほんと嬉しい。泣きそうなくらい。今すぐ「はい」言いたい。

思っていたようになったんだ。



御呪いの力で好きになってもらえたんだ……。

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