十一通目

拝啓、


 クイーンサイズのベッドで横になるあなたは魅惑的で、夏用の薄い掛布団は乱れ、そこから覗かせるあなたの足はその奥を妄想させます。その寝顔は天使の様に美しく、一晩中見ていても飽きないものです。


 スプリングのマットレスはあなたの全身を受け止め、そしてネグジェリ姿で肌の露出が多いあなたを優しく支えます。閉じられた瞳は長いまつ毛で覆われ、枕の外にまで流された黒髪はとても綺麗です。枕棚には読みかけの本が置いてあり、床に就く前も本を読まれる読書好きのあなたを表します。


 寝返りを打つ時に揺れる豊満な胸は形を変え、マットレスを覆ったシーツに落ち着きます。もはや掛布団は腰だけにしか掛かっておらず、夢の世界にいるあなたの身体はネグジェリからその艶やかな肌を晒しております。私はその素肌を愛でたい。


敬具

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