第3話


「別れよう。私はもうあなたを愛せない」

ある日、唐突に僕に告げられたその告白はあまりにも衝撃的だった。

彼女がよく飲むので飲み始めた苦いコーヒーが、急に味がしない熱いだけの湯のように感じられたことを覚えている。

なぜ、どうして、僕からの疑念の投げかけを全て首を振り拒絶した彼女は、そのまま部屋を出ていった。

僕は呆然としてひき止めることさえ出来なかった。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る