第22話 兄

すべての虫が消え失せたところでライトブルーのドアが自動的に開いた。

どうやら奴らが消えたら開く設定だったのだろう。

もし一匹でもお兄ちゃん達の部屋に行ったら絶対にこの建物崩壊するからね。


「樹里ありがとう、それじゃあ進むか」


「そうだね。でも雪夜くんどうする?舞夢ちゃんに水かけたせいで気絶してるけど」


「あれは仕方ない、私の意志じゃなくて防衛機能的なやつがやったことだ。残念だが雪夜とはここd「おい!俺はまだ死んでねえよ、心臓動いてるよ!」…遮らないで」


雪夜はピョンっと床を蹴り上げて起き上がった。

_____________さっき____________________


「雪夜くん、あんま舞夢攻撃しないほうがいいよ。本人の意思なしに」


ドゴォオ、雪夜の背中に炎の玉がいい音を立てて直撃した。そして雪夜は当たり前のように吹っ飛んで行った。


「はっいい気味(ボソッ  これは防衛機能だよ!」


「舞夢ちゃんその満面の笑みをやめようよ、私も重いっ入り笑ってるけど」


____________________________________

そして今に至る。


「はぁ、残念。まあいいやんじゃ進もっか」


「ああ。いくか。」


普通の顔でドアを見つめていた。


「雪夜くんスルーしちゃうのね、突っ込んであげなよ」


樹里はそっと雪夜に行ってみたが、それに反応して舞夢に波も言うつもりはないらしい。


「いやだめんどい、もう諦めた」


ドアを開けると、そこには12人の人々がいた。


「やあ、舞夢久しぶりだね。さっきの虫は大丈夫だったかい?もし間違えても樹里ちゃんに頼んでこの部屋に持ってきたりしないでね」


「うんわかった。樹里お願い」


すると舞夢の前にいる男の周りに蛾の大群が回り始めた。

しかも舞夢や他の人には見向きもせずに。


「うあわああああああ、こいつら蛾かよ。マジで最悪やばいやばい。

今すぐ死ねええええええええ!」


そして蛾の大群は一瞬にして燃え尽きた。幸い数が少なかったのでこの部屋ごとぶっ飛ばされることはなかった。


「おい舞夢こいつ誰だ?」


「あ、これはお兄ちゃん。ゴミクズって呼んであげて」


「えっ、あ、分かっt「いやわかっちゃだめだよ雪夜くん」はい」


「自己紹介をすると、俺は舞夢の兄の飛夢(ひゆ)って言うんだ。好きなように「だからゴミクズでいいじゃん」ゴミクズ以外で「漂うチリ」それもだめ。「ばk」飛夢って呼んでください」


お兄ちゃんの紹介が済んだところで周りを見た。

あ、いつもの顔だ。そう思うだけでとても安心できた。


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