俺があなたを殺すのだ

"あなた"は羨む目で俺を見た。だから殺してやろうと思った──

先人未踏、難攻不落の地下迷宮ダンジョン・ラビリンス。築きしは神か悪魔か、人知及ばぬその迷宮、最下層へと辿り着いた者にはあらゆる願いを叶える杯が与えられるという。

そしてその杯を求めて迷宮に踏み込む者がまた1人。鈍らの剣1本携えて、伴もなく歩く薄汚れた少年──いずれ「不死殺し」とまで呼ばれる男の、その幼き日の姿であった。



「俺があなたを殺すのだ」設定

主人公

もはや鉄棒と言ってもいい鈍らの剣1本オンリーの軽装で初見の迷宮に挑んだ無謀すぎる12歳ほどの少年。天涯孤独、財産もなく保護者もいない最底辺の孤児。

生まれ育った村と両親を焼き殺した不死者の英雄を殺す為に杯を求めている。


不死者の英雄

主人公の村を焼いた不死者。最強の存在として世界を放浪し、気紛れに人を救ったりしている。

善良で弱者の味方らしい逸話の多い彼が主人公の村を襲った理由は謎である。

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