アオイソラノカナタ
永遠の中級者
序章
西暦2100年、惑星の生態系は激変した。
度重なる自然災害や地殻変動により、大地は荒れ、海は広がり、生物が住める環境は次々と失っていった。
だが、人類は滅びてはいない。
総人口が10分の1となってしまいはしたが生きている。
生態系が激変する少し前、ある学者は幾つかの発見をした。
その発見の内の1つがエアクリスタルという、重力をやわらげる、浮力を発生させる、といった物理法則を無視しているとも言える現象を生み出す代物だった。
それは元は地下から発掘された未知の鉱石で、どのようにしてできたのか、どのような性質があるのか、誰にも解析できなかったソレをその学者は全てとはいかずとも半分以上を解明し、証明した。
そしてその学者は予見していたかのようにエアクリスタルの性質と解析中に立てられた理論を元に強力な浮力を発生させるクリスタルエンジンを開発し、飛行技術を向上させた。
そしてそのクリスタルエンジンを組み込んだ
これが空暦の始まりである。
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