首なし乙女
恋葬乃ありす
Ⅰ
この世界は、欺瞞(ぎまん)が、茨のように蔓延(はびこ)っている。
傷だらけになりながら、絡まった棘をリボンの様に解(ほど)いて、狭い穴のように潜(くぐ)って、
突き進む、天使と悪魔と共に。
天使と悪魔は紙一重。
天使だって、怒るわ。
悪魔だって、涙を流すわ。
それをどう巧みに操れるかよね。
でも、どちらかに傾いてしまうわ
安定していない、テーブルのように。
時には、カップから紅茶を
溢してしまうかもしれない。
それでも、
美しく、麗しく、華麗(かれい)で、奇麗(きれい)な存在を。
疎まれても、嫌悪されても、
構ってはいけないわ。
個性を阻害してしまう、
害虫の囁(ささや)きでしかなのだから。
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