《情報収集結果》

●情報収集シーンを終えたら。

 以下の情報をPC全員に配布する。なお、ソロプレイでなくGMが存在する場合は、情報判定に成功する都度、以下の情報を段階的に公開していっても構わない。

 GMがいる普通のセッションではだいたいそうする。

 


●情報収集結果

「ストレイドッグについて」 

本名:黒田俊之。

シンドロームはキュマイラのピュアブリード。

市内の公立高校に通う16歳の男子高校生。

家族構成は両親と妹の4人家族だったが、全員自ら手にかけている。

既にUGNの下級エージェントですら歯が立たないレベルのジャームであり、早急な討伐が望まれる。


「黒田俊之について」

ごく普通のどこにでもいる男子高校生。

運動も学業成績も並。ルックスも普通。

交際相手はおらず、優秀な妹とばかり比べられていたが、家族仲は良かった。

両親や妹とも良く旅行や買い物に出かけたりしていたそうだ。

日頃から「自分も何か一つくらい得意な事を作りたいなぁ」と口にしていたらしい。

覚醒の理由は「感染」……ようするにただ、運がなかっただけだ。

これもまた、良くある話でしかない。


「ストレイドッグの潜伏場所」 

倉庫街の一角に潜伏しているらしい。

どうやら急激な侵蝕率増加に肉体が追い付いていないようだ。

しばらく動く様子はない……手早く始末する必要がある。


「ストレイドッグの処遇について」

一度ジャーム化した以上、何かしらの処分をする以外の術はない。

凍結処分すれば一先ず殺さずには済むが、ジャーム化が治療できた事例は今までただの一例もない。事実上の片道切符だ。はっきりいって殺す事と大差はない。

その上、彼は既に取り返しがつかないほど暴走している危険なジャームだ。

凍結施設までの安全な輸送は熟練のエージェントが束になっても非現実的と言わざるを得ない。

恐らく、“最後の手段”を取ることになるだろう。



●情報を手に入れたら。

 以降、PC達が望むならいつでもクライマックスシーンに挑むことが出来る。

 クライマックスにまだ行きたくない場合は、ミドルシーンを能動的に作成し、各々がロールプレイなどを楽しむといいだろう。

 特にPC1からすれば、今回は知人が取り返しのつかないバケモノと化して自分に襲い掛かり、その結果、自分も恐ろしい異能者になってしまったというシチュエーションである。おそらく思うところはあるはずだ。PC2からしても仲間の仇であるし、PC3からすれば自分の守るべき町を脅かす脅威である。各々、内に秘めた思いの丈や葛藤をロールプレイで表現してみるのも、このDX3rdというTRPGの醍醐味といえるだろう。



●ぼちぼち通常ロイスを取ってみる。

 ロイスについては別にいつとっても構わないのだが、クライマックス手前なので、このあたりで上限一杯まで埋めてみよう。ロイスの取得についてのルーリングは『ルール1』の216ページから詳しく書かれている。



●ついでに購入判定に挑んでみる。

 購入判定はやってもやらなくても良い判定である。詳しくは『ルール1』の266ページを参照して欲しい。



●全部終わったら。

 各々、PLもPCもクライマックスに挑む覚悟と準備ができたなら、次の章に進もう。いよいよ、シナリオも佳境である。



●PCにあんまりクライマックスに挑む動機や度胸が無い場合。

 黒田君のほうから勝手に襲ってくるので、その体でクライマックスシーンを演出しよう。

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