オルクス「リミットブレイク型デバッファー」
●ピュアブリードデバフ型
▼コンセプト
今度は「ナーブジャック」を利用したいという投書が来たので、ざっと組んだのがこのビルドである。「ナーブジャック」は諸氏等も知っての通りのボス御用達エフェクトであるが、回数制限がないため、コストさえ度外視すれば実はPCでも繰り返し使用が出来る。それでも、120%制限という使用制限は重たい。手軽に使用出来るものではない。
じゃあ、手軽に使用できるように制限を踏み倒せばいいじゃん。
ということで、今回はこのDロイス「申し子」の専用エフェクト、「リミットブレイク」を利用し、侵蝕率制限を踏み倒し、100%未満でも手軽に「ナーブジャック」を運用する事をコンセプトにしている。
▼環境
レギュレーションは初期作成・フルスクラッチを想定。
使用するサプリメントは全部である。
全部使っていいって言われたので全部である。
とはいえ、データ部分として今回使っているサプリメントは「エフェクトアーカイブ」、「リンケージマインド」、「ヒューマンリレーション」だけである。成長に関しては他サプリのデータも言及する。
▼シンドローム
「オルクス」
今回は「リミットブレイク」を取得するためにどうしてもピュアになる必要があるため、ピュアである。「ナーブジャック」の絶大なコストを鑑みるに、実際に120%になってから利用するのは余りに厳しい。そのため、現実的な選択肢は侵蝕率制限踏み倒し型のこの「リミットブレイク」型か、エンブレム効果などでのコスト踏み倒し型による運用かのいずれかになると思われる。
▼能力値・推奨ワークス ・技能
能力値:「肉体1・感覚2・精神2・社会4」 経験点追加なし
ワークス:「レネゲイドビーイングA」 基本ルルブ2記載
技能:「初期取得技能+RCLv1」 2点経験点追加
衝動:恐怖
肉体0の穴を埋められるワークスなら何でも良いのだが、今回は数字優先で組んだ為、遠慮なく「レネゲイドビーイングA」を選択している。無論、「オリジン:レジェンド」が目当てである。レネゲイドビーイングを選択したくない場合は、別に他のワークスでも問題ないため、諸氏等が好きなワークスを選ぶといい。とりあえず、推奨は肉体能力値にボーナスがついているワークスである。
技能は適当に余った2点をRC技能に振っている。1点でも多く固定値は欲しい。
また、このビルドは「恐怖」のアージエフェクト「恐怖の加護」と相性がいいため、衝動は「恐怖」を推奨する。
▼エフェクト
「ヒューマンズネイバー」 Lv1
レネゲイドビーイング自動取得エフェクトその1。
おまけでついてくるだけなので、これといって特筆する事はない。
「オリジン:レジェンド」 Lv1
レネゲイドビーイング自動取得エフェクトその2。
固定値は無いよりはあったほうがいい。
「リミットブレイク」 Lv1 Dロイス
今回の秘密兵器。
Lv回まで組み合わせたエフェクトの侵蝕率制限を無視する。
これのお陰で低侵蝕率から「ナーブジャック」を叩きこんで行ける。
もう少し回数が欲しいと思うかもしれないが、「ナーブジャック」のコストは4d10である。
100%ボーナス込みで2回も撃てるなら、だいたいこれで事足りるだろう。
「ナーブジャック」 Lv1 120%制限
今回の御題エフェクト。文字通りの洗脳エフェクトである。
とはいえ、対決の上に色々制限があり、いかんせん使い辛い。
しかし、演出が楽しいエフェクトであるため、ミドルで使ってみるのも悪くないだろう。
費用対効果? このエフェクトに手を付ける時点でそんなものは諦めて欲しい。
ミドルでの利用も視野に入れる場合は「リミットブレイク」の回数を増やす。
「支配の領域」 Lv5
対象の判定ダイス1個の出目を1にする。「妖精の手」の逆バージョン。
無論、これ一つでは大した効果は望めないが……。
「絶対支配」 Lv6 リミット
このリミットエフェクトに存在により、「支配の領域」はとんでもないエフェクトに化ける。
なんとこれでLv+1個の判定ダイスの出目を1に代えてしまう。
主にこれの効果で「ナーブジャック」を無理矢理当てて行く。
今回は「デモンズシード」を噛ませて最大Lvを上げている。
「ジャミング」 Lv5
普通の判定ダイス低下エフェクト。これ一つではやはり大した効果は望めない。
だが、これも「絶対支配」と合わせれば凄まじい効果を発揮する。
主にこちらは相手の必殺技などに使用する。
判定ダイス数を削ってから使う「絶対支配」の威力は絶大である。
リアクション可能なPCであるなら回避の目も見える筈だ。
▼アイテム
暴走しないに越したことはないので「思い出の一品」を適当に常備化。
続けて「デモンズシード」を常備化し、「絶対支配」を指定する。
あとは何でもいい。
▼Dロイス
今回は「リミットブレイク」を利用するため、「申し子」一択である。
▼運用
まずは「オリジン:レジェンド」でバフをつみ、あとはボスに「リミットブレイク」からの「ナーブジャック」を仕掛けて自傷攻撃を強要するだけである。相手のリアクションダイスは「絶対支配」でズタボロにしてやれば恐らく普通にあたる。ボスの通常手番攻撃に対しては「ジャミング」から「絶対支配」をなげつけ、強制ファンブルを狙う。
ファンブルまでいかずともボスの達成値は恐らく15未満の数字になると思われるため、PC達も普通に回避の目が出てくる。
▼カスタム
最初にいうが、このビルドは弱い。
ハッキリいって初期作成環境のボス火力などPC火力に比べると高が知れるため、ここまでの手間をとって自傷攻撃を強いる必要は一切ない。普通に「ナーブジャック」を抜いて、その15点で「妖精の手」でも取る方がマシである。
だが、GMが公式Q&Aの「災厄の炎」に関する回答を論拠に「ナーブジャック」に「拡散する世界」を噛ませる事を許してくれる環境に限って、このビルドは異様に強くなる。その場合は「拡散する世界」によってシーン全体の味方が1回メジャーアクションをして、エネミーも全員一度ずつ同士討ちをする事になるため、非常に強力な支援コンボとなる。ただ、「ナーブジャック」+「拡散する世界」は裁定的にかなり怪しい挙動をする組み合わせであり、公式に問い合わせれば普通に「それはダメです」と言われる可能性もかなり高い。
というか、筆者がもしGMだったら普通に却下する。
EA環境はともかく、基本ルルブのほうの「ナーブジャック」はあらゆる効果での対象拡大を否定しているため、おそらく制作側のデザイン意図としては「拡散する世界」での範囲拡大は想定していないのだろうと思われるためだ。そのため、多分普通に問い合わせたら「できません」と言われておしまい! ……という可能性の方が高いと筆者は思っている。とはいえ、あくまで一個人の感想であるため、別に全てのGMがそうというわけではない。どの裁定が正解というわけでもないという事は、強く此処に断っておく。
諸々の理由から、「拡散する世界」を組み合わせたコンボを使用する際は注意が必要である。かならずGMに可否を尋ねよう。
とりあえず、「拡散する世界」を噛ませるバージョンにする場合は「ジャミング」を外して「拡散する世界」を取り、一緒に「領域の盾」を取ると良いだろう。「拡散する世界」を使用する場合、HP温存手段の確保は急務である。また、アージエフェクト「恐怖の加護」もこのビルドとは相性が良い。単体使用でもボスの自傷攻撃を強力に支援するため、実質的なダメージ増加となるのだ。ただ、自身が暴走してしまう上に変異暴走の効果まで受けてしまう為、折角回避しやすいボスの攻撃を回避できなくなってしまうという欠点がある。
▼成長
とりあえず「妖精の手」を最大Lvまで取ったら後は自由である。
あとは適当に「妖精の輪」、「力の法則」、「奈落の法則」、「力場の形成」、「領域の盾」、「束縛の領域」、「恐怖の加護」、「絡め取る大地」、「隠された世界」あたりから選択である。
経験点に余裕があるなら、折角のピュアという利点を生かして「支配の因子」や「絶望の領域」を取るのも良い。とはいえ、これらを取る場合は最大Lv取得が大前提である。
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