ダブルクロス３ｒｄ シンドローム考察・寸評

ハヌマーン

●解説

　ビルド適正：ガード以外の全て　

▼概要

　もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな。

▼ピュアブリード

　ガード以外の事はだいたいなんでも出来るが、拘りがなければDX3rdきってのぶっ壊れエフェクトである「サイレンの魔女」を振り回してゲームバランスごと敵を葬り去るだけでいい（元からゲームバランスなんてもの存在しないシステムであると言われれば、全く反論の余地がないシステムであるが）。

　サプリメント「エフェクトアーカイブ」以降はそれが顕著であり、固定値問題粉砕リミットエフェクト「ウィンドブレス」の存在が「サイレンの魔女」の欠点を補って余りある。というか、別にミドルフェイズも「援護の風」と「ウィンドブレス」を使うだけで全て事が済む。

　ピュア制限エフェクト二種のどちらも「サイレンの魔女」と相性がいい点も、そういった「サイレンの魔女」推奨に拍車をかけている。開幕「スピードフォース」からの「疾風迅雷」つき「サイレンの魔女」で雑魚を一掃などは最早テンプレートのデザイナーズコンボである。ついでに「ブレインシェイク」もつければ放心までついてくる。

　特にレネゲイドビーイングのPCと相性がよく、「オリジン：レジェンド」と「ウィンドブレス」をそれぞれ最大値で取得するだけでRC固定値は25点にも及ぶ。

　「アースシェイカー」や「さらなる波」も採用するなら、専用Dロイス「音界の王」との相性も当然ながら非常に良いが、そこまでする必要があるのかどうかは疑問が残るところである。

　なお、白兵も装甲無視エフェクトにガード無視エフェクトまでもっており、機動力も打点も高く範囲攻撃まで出来るので普通にやれる。それどころかC値低下エフェクトもあるので支援もいけるが、それらのビルドをやりたい場合はピュアよりもクロスやトライのほうが恐らく勝手が良いだろう。

▼クロスブリード

　身も蓋もない事をいえば適当なRC屋とあわせて「サイレンの魔女」を振り回すだけでいい。特に専用Dロイス「神速の担い手」を取得した上でのエンジェルハイロゥの行動値増加エフェクトやRC強化エフェクトとの組み合わせがテンプレートかつ強力である。速度が売りのシンドロームのはずなのに行動値は大して高くないどころかどっちかといえば低めのハヌマーンと噛み合う。

　しかし、平たい能力値修正のお陰でそれ以外にもハヌマーンは高い適性を持っており、あらゆるシンドロームの欠点を埋める事が得意である。

　前述の「援護の風」と「ウィンドブレス」の組み合わせはあらゆるダイス不足及び固定値不足問題を過去にするため、大凡合わない相手が存在せず、火力も1シナリオ1回制限ではあるが80%制限エフェクトの「マシラのごとく」が優秀であり、100%制限の「リミットリリース」も非常に強力である。

　特に白兵屋の補助として優秀であり、白兵装甲無視に白兵移動攻撃エフェクトに白兵射程延長エフェクトまで所持しているハヌマーンはあらゆる白兵屋の相方として重宝される。

　また、白兵屋であるなら、「上級ルールブック」収録の専用ユニークアイテムである「ガシアスブレード」を採用するのも悪くない。装甲無視を豊富に持つハヌマーンとはいえ、やはり侵蝕率を増加させずに装甲無視を叩きこめるのは便利である。

▼トライブリード

　クロスブリードと概ね言う事は変わらない。

　優秀な100%制限エフェクトに手が届かなくなるのは痛いが、ハヌマーンはそれ以外にもつまみ食いしたいエフェクトが多いため、トライブリードでも問題なく機能する。

　ただし、オプショナルに選択した場合は更に80%制限の「マシラのごとく」も取得できなくなるため、そこだけは注意が必要である。

▼専用Dロイス

　やはり「神速の担い手」による行動値爆上げからの大火力が強力。よく見かけるDロイスの一つである。「音界の王」についてはまぁ、見たまんまである。他のDロイスでも良いことが多い。

▼専用ユニークアイテム

　上述したように、「上級ルールブック」収録の専用ユニークアイテムである「ガシアスブレード」は侵蝕率を増加させずに装甲無視を叩き込めるため、中々便利である。とはいえ、マイナーを食うため、無理に採用する必要があるものでもない。

　また、「エフェクトアーカイブ」が採用できないが、サプリメント「インフィニティコード」だったら採用できるというわりと稀有な環境であるなら、専用ユニークアイテムの「音波モニター」でさらにダイスを増やしてもいい。無論、「エフェクトアーカイブ」採用環境で一緒に叩き込んでもいいが、そういう環境だと「音波モニター」の採用は他にとるものがなくなった頃になるのではないかと思われる。ドッジを多用するビルドであるなら、「サウンドアーマー」も名前を覚えておいて損はないアイテムである。

　サプリメント「ネームレスシティ」収録分は、白兵射撃兼用武器である「ストライクハーケン」が使いやすい。とはいえ、使用サプリメントが多い環境では強力な武器はいくらでもあるため、とりあえず名前を覚えておく程度で良いだろう。

　大幅にアイテムデータが追加・修正されたサプリメント「アイテムアーカイブ」では、相対的に「ストライクハーケン」の費用対効果が向上しており、使いやすくなっている。

　また、これは主にGM用であるが、「乱舞の刃」の収録によって回数限定シーン全体攻撃の手段が増えたため、エネミーの設定や環境次第ではボスデータへの採用を検討しても良いだろう。オリジナルデータを出来るだけ使用したくないGMの場合は、名前を覚えておく価値があるアイテムである。シナリオフックに使ってみるのも面白いだろう。

▼独断と偏見の便利エフェクト早見表

「サイレンの魔女」

　最強クラスのRC攻撃エフェクト。

　「コンセントレイト」がつかないが、だからどうしたとしか言えない。

「援護の風」

　万能ダイス増加。

　腐る場面が全く存在しない。とりあえずで取っていい。

「ウィンドブレス」　リミットエフェクト

　達成値増加係数3の理不尽エフェクト。

　何も考えずにとっていい。

「バランスブレイク」

　重圧付与RC攻撃。

　重圧はかなりキツいバステであるが、それもピンポイントに持ってる。

「エンジェルヴォイス」

　ダイス支援バフ。

　C値が低下するので普通に強い。なんで支援までつえーんだよ。

「電光石火」

　良係数肉体感覚判定ダイスバフ。

　HPを失うが、消費ではないので死にながら使える。

「一閃」

　移動白兵攻撃エフェクト。

　全力移動しながら殴れるため非常に便利。

「影走り」

　移動エフェクト。

　他にも選択肢はあるが、移動エフェクトはそれでも欲しい時は欲しい。

「スタートダッシュ」

　移動エフェクト。

　これはセットアップ移動であるため、使い勝手がいい。

「かまいたち」

　白兵視界攻撃エフェクト。

　気安く積めるがだいたいは移動エフェクトで補助できてしまう。

「獅子奮迅」　

　白兵範囲化。

　雑魚を一掃したい時などに。

「吠え猛る爪」

　白兵装甲無視。

　ハヌマーンなので当たり前のように持っている。

「浸透撃」

　白兵射撃ガード無視。

　流石に回数制限つきだが、だからどうしたと言った性能。

「マシラのごとく」　80%制限

　攻撃力増加。

　制限やダイス低下は重いが、係数10という余りにインチキな大火力を誇る。

「波紋の方陣」　80%制限

　ダメージ軽減エフェクト。

　自分は守れないが自分をカバーしてくれる人は守れる。

「ライトスピード」　100%制限

　連続行動。

　C値があがるがそれだって8前後は確保できるので大した問題ではない。

「リミットリリース」　100%制限

　C値低下エフェクト。下限5。

　もしかして1シナリオ1回なら何してもいいと思っている？

「スピードフォース」　ピュア制限

　イニシアチブ行動エフェクト。

　行動回数は増えないが、安定して先手を取れる。

「スピードスター」　Dロイス

　セットアップで行動値がそのまま攻撃力になる。

　行動値を盛りまくる専用ビルドで輝く。

「狂騒の旋律」（レネゲイドウォー）

　暴走付与&攻撃力増加。

　味方に暴走を撒けるので、暴走したい仲間が居る時に便利。

「激情の早鐘」　100％制限（レネゲイドウォー）

　条件付きC値低下エフェクト。

　「リミットリリース」とあわせてどうぞ。

「風鳴りの爪」　（バッドシティ）

　掟破りのダメージダイス振り直しエフェクト。

　お前、DXでそれやっていいと思ってんのか？

「大裁断」　（バッドシティ）

　素手限定係数3白兵攻撃力増加。

　当然起点にもなる。頭マジハヌマーンとしか言えない。