ダブルクロス3rd シンドローム考察・寸評
うみぜり@水底で眠る。
シンドローム考察・寸評
エンジェルハィロゥ
●解説
ビルド適正:射撃、ドッジ、RC
▼概要
一番最初の寸評であるため、一番最初に他人様の眼につく機会が多い寸評であると思われるので、何かちょっとは気が利いた事を言いたいと思うのだが、エンジェルハィロゥはあんまりにも無難かつよく出来たシンドロームであるため、どうにか捻くれたコメントを述べようと思っても正直大した形容詞が思いつかず、強いて言うのであれば、軽やかに舞うヒロイン系のキャラクターに向いている感度抜群の感覚お化け程度の事しか言う事ができない。
それはともかく、光を操るシンドロームである関係か、機先を制して相手よりも先んじる事が大の得意であり、高い感覚から生み出される圧倒的な行動値と感覚強化による射撃能力が非常に優れているシンドロームである。音よりも光の方が早いにきまってんだろと言わんがばかりに、一応スピードが売りのはずの音界の覇者ハヌマーンを易々と追い抜いて行く。
別にハヌマーンは他の連中にも余裕で行動値を追い抜かれてるじゃないかと言われてしまえばそれまでだが、ここはエンジェルハィロゥの記事なのでこれ以上の言及は控えておく。
さておき、エンジェルハィロゥは情報収集関係は知覚に頼った情報収集が得意であるため、聞き耳やら遠視やらが必要な場面で強い。
イージーエフェクトも軒並みそう言ったものと関係したエフェクトであり、便利である。
反面、精神は据え置きで、社会に関しては修正値がないため、知識や人脈に頼る情報収集は苦手である。
戦闘面では命中率、回避率ともに高めやすく、装甲無視も持ち、瞬間火力も高い。RC屋にする場合はカンで何とかしてしまうのが得意らしく、「光の手」を使って感覚能力値を無理矢理代用してRC攻撃を行う。
能力値適正とエフェクト構成上、白兵は基本的に苦手だが、サプリメント「ヒューマンリレーション」を有している場合は待望の感覚代替白兵エフェクト「光の舞踏」が収録されたため、選択肢に入るようになった。白兵屋は移動値も稼がなければならない関係上、肉体だけでなく感覚も上げて行動値を確保したいというジレンマを抱えがちだが、「光の舞踏」を用いればそういった問題も一挙に解決する。
支援・妨害方面では優秀な妨害エフェクトである「フラッシュゲイズ」を有しているので一応できないこともないが、全体的にあまりとりたいエフェクトがない。
ただし、サプリメント「アンチェインアームズ」のGF再録エフェクトが採用できる環境なら、ピュア専用エフェクト「ライトフラッド」と併用することで強烈な判定ダイス減少を与えることも可能になる。命中判定自動失敗エフェクトの「水晶の宮殿」も心強い。
ガード、カバーリング方面は壊滅的なのでイロモノ以外は考えなくて良い。
全体的に射撃屋かRC屋として運用するためのエフェクトが揃っているため、素直にそちらに寄せるのが無難であろう。「光の舞踏」を採用できる環境であるなら白兵も出来る。
▼ピュアブリード
総じて完成度が高く、独力でも完結したエフェクトと能力値を持つエンジェルハイロゥはピュアでも十二分に力を発揮する。
感覚が非常に高くなるため、行動値が高くなり、射撃能力も高いため、完全な射撃屋か知覚代替RC屋に高い適性がある。どちらでも問題なく運用できるが、RCは同一エンゲージに対して攻撃できないエフェクトを有するので注意。「光芒の疾走」などでフォローする必要がある。
また、「光の舞踏」が採用できる環境なら、固有の強みはそれほどないが、白兵屋も一応出来る。エンジェルハィロゥは装甲無視エフェクトの「ピンポイントレーザー」や高係数火力エフェクトである100%制限の「マスヴィジョン」などの主力エフェクトが全てシンドローム技能であるため、起点エフェクトさえあれば白兵、射撃、RCのいずれでも運用可能なのである。サプリメント「バッドシティ」があるなら、最大Lvが増加した「死点撃ち」なども頼もしい。サプリメント「アンチェインアームズ」のGF再録エフェクトが採用できる環境なら、「灼光の剣」もある。
ドッジ関連のエフェクトが多いのも特徴であり、汎用エフェクトの「リフレックス」をとれば知覚代用ドッジエフェクトの「神の眼」で敵の攻撃もガンガン回避できる。
Dロイス「光使い」を最大限活用する事が出来る点も悪くない。
また、サプリメント「アンチェインアームズ」のGF再録エフェクトが採用できる環境ならピュア専用エフェクト「ライトフラッド」が使用可能になるため、「フラッシュゲイズ」と合わせることで妨害方面に舵を切ることも可能になる。命中判定自動失敗エフェクトの「水晶の宮殿」もあるため、回避・妨害型などもビルドが可能になった。
……とはいえ、封殺タイプのビルドは基本的にGMに優しくないため、卓に持ち込む際はきちんと相談をしよう。
▼クロスブリード
感覚への能力値修正が高いため、射撃が得意なシンドロームとあわせるのが無難。
エフェクト面では射撃屋は勿論のこと、優秀なRC範囲攻撃を有しているため、RC屋と組んでも問題なくビルドできる。
射撃ならブラックドッグ、モルフェウス、ノイマンあたりが有力候補。
RCならバロール、ブラックドッグ、ハヌマーンあたりと相性が良い。
火力だけでみるならサラマンダーも悪くない。
また、高い行動値を生かしてバッドステータスをばら撒くのも得意なので、エグザイルやソラリスを相方にしても面白いだろう。
無論、ヒューマンリレーションがあるならピュアブリードと同じく「光の舞踏」で白兵屋も可能。エンジェルハイロゥはシンドローム技能のエフェクトが軒並み優秀であるため、起点になるエフェクトさえあれば問題なく運用できる。
候補先はブラックドッグ、ブラム=ストーカー、エグザイルあたり。
特にブラム=ストーカーと合わせた場合は感覚能力値が5に達するため、現実的な選択肢になる。
サプリメント「アンチェインアームズ」のGF再録エフェクトが採用できる環境なら、「水晶の宮殿」が握れることも大きな強みとなるだろう。
▼トライブリード
基本的にはクロスブリードと同じ考え方で運用できるが、優秀な100%制限エフェクト郡が取れないため、火力が出しづらくなる。
しかし、サプリメント「エフェクトアーカイブ」を持っている場合はリミットエフェクトが優秀であるため、それらの取得条件が満たしやすいトライはそれ目当てでの選択も十分に考えられるだろう。
80%制限エフェクトはドッジ型なら「ミラーイメージ」が強いが、そうでなければ「フラッシュゲイズ」とサプリメント「レネゲイドウォー」収録の「イェーガーマイスター」以外に大したものがなかったのだが……サプリメント「アンチェインアームズ」で「灼光の剣」がGFから再録された為、オプショナルに突っ込まない方が良いケースが以前より増えた。また、サプリメント「バッドシティ」にまで手を伸ばすなら、「スピットファイア」や「デスストーカー」などの高火力でLvも高めのリミットエフェクトが揃っており、火力目当ての採用も充分考えられる。
いずれにせよ、エンジェルハィロゥの優秀なエフェクトはシンドローム技能が多いため、起点となるエフェクトが拾いやすい射撃かRCがやはり候補となる。
▼専用Dロイス
専用Dロイスは「光使い」で取得できる専用エフェクトの「光の指先」が中々強い。
反面、「闇使い」の「闇の指先」は玄人向けで若干特殊である。
▼専用ユニークアイテム
専用ユニークアイテムは「上級ルールブック」に収録されているものは使いやすい。特に「ヘルスナイパー」は若干割高ではあるが、使用サプリメントの数が絞られている環境なら、中々悪くない性能のライフルである。
一方、サプリメント「インフィニティコード」収録の専用ユニークアイテム二種はどちらもかなりビルドを選ぶ。湯水のように経験点がある環境なら「ライトサーバー」を試しに構えてみるのも悪くないかもしれないが、基本的には高価すぎてお勧めしない。
サプリメント「ネームレスシティ」収録の専用ユニークアイテムは「プリズムエッジ」が中々面白い性能をしているが、使用サプリメントの多い環境では、恵まれた性能の武器が増えるため、特別これを採用するケースは恐らく多くないだろう。
大幅にアイテムデータが追加・修正されたサプリメント「アイテムアーカイブ」では、マイナーが空いているビルドなら「感覚指向性ゴーグル」、セットアップが空いているビルドなら「ミスティックアイ」が使いやすい。手軽に判定ダイスを増やすことができる。
専用白兵武器も中々に粒揃いであり、特に「ライトイーター」は、命中ダイスが欲しい時には試しに握ってみるのも悪くないだろう。
ドッジ関連のサポートも充実しており、中でも「オールサイト」は素直な性能で使いやすい。マイナーを使う必要があるが、行動値を高めやすいエンジェルハィロゥなら、効果的に使える場面も多いだろう。
また、「光の銃」を使用するビルドの場合、専用強化アイテム「ドーンブリンガー」が強力である。特にオルクスのエフェクト「オーバーロード」を利用した射撃屋をやる場合は、選択肢の一つとして考えても良いだろう。
他にも隠密しなくても隠密専用エフェクトが使えるようになる「イリュージョニスト」が収録されたことにより、正々堂々真正面から不意打ちする脳筋隠密ビルドも可能になった。「陽炎の衣」の代わりにこちらを採用する選択肢も生まれたため、「隠密状態が刺さらない環境で遊んでいるけど隠密攻撃したい!!」という方は、こちらの採用を考えてみても良いだろう。特にマイナーで移動したい白兵屋の場合は、こちらの方が都合が良い場合もあるだろう。
▼独断と偏見の便利エフェクト早見表
「光の指先」 Dロイス
攻撃も回避もしたい欲張りなビルドにぴったり。
特にピュアと相性がいい。
「神の眼」
知覚代替回避エフェクト。
回避型なら「リフレックス」とあわせてほぼ必須。
「光芒の疾走」
移動エフェクト。
さして高性能でもないが、移動が必要で他に選択肢が無ければ取る。
「光の手」
知覚代替RCエフェクト。
高い行動値とRC攻撃力を両立したいときに。
「光の衣」
ドッジC値増加。
事実上の必中攻撃であり、命中値が稼げないビルドでは重宝する。
「ピンポイントレーザー」
装甲無視エフェクト。
シンドローム技能である点が便利でもあり難点でもある。
「破壊の光」
RC範囲攻撃。
使用回数が1シーンLv回と使い易い。単体使用が可能である点も嬉しい。
「滅びの光」
係数3の条件付き攻撃力増加エフェクト。
上記の「破壊の光」と相性がいい。
「ミスディレクション」
範囲攻撃単体化。
エンゲージが固まりやすいパーティの場合は一考の余地あり。
「フラッシュゲイズ」 80%制限
ダイス低下デバフ。
係数がLv×2と非常にデカい。回避ビルドがお守りで握ったりする。
「マスヴィジョン」 100%制限
複数回使用可能で係数5というかなりの高性能攻撃力増加エフェクト。
エンジェルハイロゥの切り札。
「鏡の盾」 100%制限
ダメージ反射。
ボス火力が高ければ高いほど効果的だが、Lv1でも十分仕事をする。
「アフターエフェクト」 リミットエフェクト
ダメージ増加デバフ。
行動順を調整する必要があるが係数3でラウンド持続は強力。
「破滅の天使」 リミットエフェクト
元のエフェクトからして一発限りではあるが妨害無効化は非常に強力。
主にシーン全体攻撃などと合わせて使う。
「光の舞踏」(ヒューマンリレーション)
待望の知覚代替白兵エフェクト。
高い行動値を持つ白兵屋を作りたいときは是非。
「デトネイトチャージ」 リミットエフェクト(ヒューマンリレーション)
白兵射撃攻撃力増加。
係数4の攻撃力増加は優秀だが、使用後に武器が壊れてしまう。
「イェーガーマイスター」 80%制限(レネゲイドウォー)
係数4の射撃攻撃力増加エフェクト。
効果の都合上、回避するなら採用は見送る。
「死点撃ち」 (バッドシティ)
装甲無視攻撃限定の係数3攻撃力増加エフェクト。
雑に強い。
「スピットファイア」 リミットエフェクト(バッドシティ)
係数3の射撃攻撃力増加エフェクト。
最大Lvが高く、侵蝕率制限が無いのが素晴らしい。
「デスストーカー」 リミットエフェクト(バッドシティ)
係数4の隠密限定攻撃力増加エフェクト。
常時エフェクトなのが心強い。
「光の剣」 (アイテムアーカイブ)
セットアップで作成できる白兵武器。
エフェクトで武器を作りたいけどマイナーを潰したくない人のために。
「光の銃」 (アイテムアーカイブ)
セットアップで作成できる射撃武器。
「デトネイトチャージ」などの武器破損エフェクトと相性がいい。
「オールシーイングアイ」 (アンチェインアームズ)
係数2のシーン持続感覚達成値増加。
最大技能Lvが制限されている環境や高経験点環境で特に活躍する。
「灼光の剣」 80%制限(アンチェインアームズ)
係数4の攻撃力増加エフェクト。
単体限定だが普通に強い。
「水晶の宮殿」 100%制限(アンチェインアームズ)
命中判定自動失敗。タイミング限定の「時の棺」である。
どうせ棺もだいたい敵の命中判定に投げるので大差ない。
「ライトフラッド」 ピュア制限(アンチェインアームズ)
シーン選択のラウンド中判定ダイス低下。
代理ドッジ妨害型とかいう悪夢がGMに襲い掛かる!
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