私の『日常』は世の中の『非日常』

空さんと冬至

昔から我が家では、

冬至（とうじ）の夕食にはカボチャの煮物（にもの）を食べ、

柚子湯（ゆずゆ）に入る。

私はカボチャは嫌いではないので、

毎年美味（おい）しく食べているのだが。

・・実は幼い頃、

カボチャが嫌いだった事があった。

私は、

昔から特撮（とくさつ）ヒーローが大好きで、

割と色々な作品を観（み）ているのだが。

幼い頃に一時期、

大きくなる正義の宇宙人の、

初代作品が再放送されていた事がある。

初めて目にしたその作品に夢中になり、

毎日放送されるそれを欠（か）かさず観（み）ては、

戦う宇宙人を真剣に応援（おうえん）した。

そんなある日。

ある敵に、

その宇宙人が負けてしまったのです。

それを見た瞬間、幼かった私は

父と母が困り果（は）てるレベルで大泣きした。

その時の敵の色が、

（画像の劣化（れっか）かもしれないが。）

私には「黄色と濃（こ）い緑」に見えてしまい。

同じ配色のカボチャを見ると、

その敵を思い出してしまうので、

怖くて食べられなくなってしまったのだ。

・・と、いう様（よう）な、

今では笑い話な事があったので。

「空（そら）さんがカボチャが苦手な事を、

責（せ）めるつもりはありません。でも」

どうしてパンプキンパイにしたんですか。

甘い方が美味（うま）いじゃん！

そういう事ではないです。

煮込（にこ）んであるから同じだって！

同じではないです。

・・この後、

雷（いかずち）さんがカボチャで煮物（にもの）を作り直し。

反省（はんせい）の色が無い空（そら）さんは、

氷（こおり）さんに蹴（け）り飛ばされた後、

５時間の正座＋原稿用紙２千枚の

漢字書き取りの刑になりました。

・・パンプキンパイは

もちろん食後のデザートとして、

全員で美味（おい）しく頂（いただ）きましたけどね。