私と置手紙
『 お別れだ。
「・・。」
またか。と思う。
初めてこの手紙を見た時は、
剣さんに
でも、もう
最近は
そもそも、心配する必要もないのだ。
「今帰った。」
リビングに置手紙の主、
「あ、お帰りです。」
「ああ。
「それじゃ、呼んできましょうか。」
そう
私は現在家にいる仲間達に声を掛けに言った。
私は先程の置手紙を全員に見せる。
すると、
師匠である
「お前はまた・・。」
「相変わらずだよな。
そうなのだ。
家出や別れを
ただの用事で出かける事を示した、
通常の置手紙。
つまり、内容を
『お別れだ。
(急な用事が入ったから、行ってくる。)
(用事が終われば戻ってくるから、
心配しないでくれ。)
と、なる訳だ。
・・ややこし過ぎる。
「話すのも、書類の文章も普通なのに、
どうして手紙だとああなるんでしょうか?」
未だ溜息をついている
理由を教えてくれた。
それによると
マメに手紙を書くヒトらしい。
(お母様
その手紙を幼い頃から、
嬉しそうにお母様から見せてもらっていたらしいが、
それを見て育った
『こんな手紙を書く大人にはならない。』
と思ったらしい。
どんな手紙か気になった私が、
彼に内容を尋ねると
「・・聞きたいのか?本当に?」
そう、
優しい声と笑顔で確認されたので、
これ以上
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