私と流れ星


・・少し前、

明け方に流星群りゅうせいぐんが見られると

ニュースでやっていた事がある。


それを知った私は、

ワクワクしながら庭で1人、

明け方の夜空をながめていた。



「あ!」


初めてキチンと見た流星は、

とてもキレイで。


幾筋いくすじも流れる星をボーっとながめていたが


(あ、そうだ願い事!)


と、思い出し、

あわてて夜空を見ながら願いを掛けた。


願った事は、


とても些細ささい


小さな事


だった。



だから私は必ずかない、

ずっとそうなると信じていた。


・・そのずるい考えが、

いけなかったのかもしれない。



願いは、

半分だけかなって


半分は、

永遠にかなわなくなった。



その事を、

夜空を見上げた時に思い出す。



あの時何を願えば良かったのかは、


今もわからない。

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