ダンジョンのある生活
@milchi
ダンジョン都市の成り立ち
この世界には、7つのダンジョンが存在する。
いつ頃から存在するのかはわからないが、かなり古い時代に発生したと言われている。
当時、魔法は生活のために使われることほとんどなく、戦の道具として戦力として使われることが主だった。
ある時、ダンジョンが発生しそこに近いそれぞれの国は、ダンジョンから溢れてくるモンスター討伐に戦力を割くことになったが、当時の技術でダンジョンを破壊する術はなく、モンスターはダンジョンの壁や床天井などから沸いてくるためキリもなかった。
しかも、国という保護の無い地域ではモンスターが溢れかえる事になり近隣の町は被害を被った。
モンスターを討伐依頼するには流浪の傭兵などを高い金で雇うしかなく周囲の町の財政は破綻寸前まで追い詰められることになる。
しかし、その中のとある町の服飾品を取り扱うしがない店の主は普段から素材を自分で取りにいく強者であったため、ふとモンスターの皮などを商売に使えないかと町同士の会談で話し、その集まりの中で唯一の鍛冶屋にもモンスターの角や牙等が武器にできたらと話し、そして腕自慢を伴いダンジョンに潜るようになった。
その発案者が各素材を丁寧に採集していき、そして鍛冶屋の協力もあってモンスター由来の服飾品と装備品がとうとう完成した。
モンスターの素材から作った武器や防具は従来の装備より性能が良かった。
発案者は微かながら魔法の資質があり魔法の加護の服飾を作って売ってはいたが、モンスターから作ったそれは耐久性もよく加護との相性も良かったため人気商品となり、商品が売れるようになるにしたがって素材を買って加工するだけでお金が回るようになり、それにより多くの冒険者が集まり、それに伴い連合だった町は合併してダンジョン都市へと発展した。
ダンジョンを保有する国も資源になるとわかるとダンジョンに積極的に人材を派遣するようになるが加工技術が無かったためダンジョン都市を支配下にしようとする。
しかし、冒険者の集団に返り討ちにされることになった。
というのも国はダンジョンが利益をもたらすものとわかると利権を独占したため、冒険者等にとって反感が強かったのは言うまでもない。
そしてダンジョン都市は国に所属しない町としてその存在価値を手に入れた。
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