感情の情景と風景と……

作者 星崎ゆうき

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★★★ Excellent!!!

空気を乱さないために、社会の秩序を守るために、規律がある。
規律によって、調和は導かれる。
では、この場合の『調和』の逆に位置する言葉は、一体なんだろうか。

私は、『自由』という言葉こそが、調和の反対語にふさわしいと思う。

空気を乱してもいい自由。社会の秩序を守らなくてもいい自由。
規律を無視する自由。調和を求めない自由……。

こう書くと散々だが、実際のところ『調和』に辟易している人は、意識的にしろ無意識的にしろ、心の解放を求めて自然と『自由』を求めるようになるのではないだろうか。

ただ、この自由は、必ずしも善だというわけではなく、悪だというわけでもない。
調和も同様だ。自由も調和も、状況に応じて善にも悪にもなる。

自由を許さない調和。しかし、調和の精神があればこそ、減る争いもある。
調和を乱す自由。しかし、自由な精神があればこそ、輝く個性もある。

どちらか一方を極端に求めるのではなく、時と場合に応じて『調和』と『自由』の優先順位を変更していく。
それが、『それなりに自由でそれなりに調和した生きやすさ』に繋がるのだと、私は考えている。