応援コメント

【読書のススメ】”うしろめたさの人類学”」への応援コメント

  • ゆうきさん、こんばんは♪

    「うしろめたさの人類学」
    良書のご紹介をありがとうございます!

    感情は表示される。
    ああ、と思いました。
    感情はどこか決まった場所に、いつも同じようにあるものではなく、表示される。
    確かにそうだなぁと。


    死にゆく人への感情。
    私の父は無口で、普段あまり話をしない人だったのですが、好みの本がよく似ていて、読書についてだけは会話をしていました。
    その父が癌に倒れた時、2週間おきに関東から東北へ通っていたのですが、病状はステージ4。
    お互いに直接その話はしなかったけれど、お互いに近いことはわかっていて、それなのに本の話ばかりしていて。

    その父が入院中、一度だけ私の携帯に電話をかけてくれたことがあります。それは最初で最後になるのですが、内容がとても父らしかった。

    「犬を頼むよ」
    「わかった」

    とても短い、短い会話だったけれどそこには確かに、お互いを想うあふれる感情が表示されていた、と感じます。

    なので私は、幼馴染の方が言葉にして贈ったメッセージがとても伝わってきました。
    ありがとうございます。


    長々とすみませんです!

    作者からの返信

    空さん、コメントありがとうございます。

     この記事は僕が共同代表をやらせてもらっているNPOの会報誌(http://syuichiao.hatenadiary.com/entry/2018/01/30/221549)に連載している[読書のススメ]というコラムをカクヨムで先行配信したものです。

    「うしろめたさの人類学」は人類学の専門書という感じではなく、エッセイに近いものでした。とても読みやすく、良質な文章は、読み手に新たな視点を与えてくれます。

    空さんからお父様のお話をしていただくとき、いつも過去形だったのが、少し気になっておりました。とても短い会話に込められた想い、それを想像すると、涙が溢れます。

    悲しみは当事者にしか知りえないけれど、そこにはいつまでも残る、暖かくて、大切な思いがきっとあるのだと、そう思います。