冴えないオタクと美少女のラブコメは今や氾濫しすぎて、その現状に反旗を翻したくなるのが人というものだ。つまりはイケメン×美少女。そういう意味で御影瑛路は流石なのである。イケメン×美少女でありながら、主人公はキモオタ……しかも「あー、ありそう。マジでありそう」と若干引いてしまうまであるレベル。イケメンなのに。ヒロインの先輩から滲み出るリアル&ファンタジーのバランスが絶妙でありそれゆえ、僕は笑いながら抉られてしまう。ビター&スイート。ありそうでない、なさそうである、というエンタメの黄金比こそがキャラクターの魅力であり、その点においてこの作品は完璧だと言えよう。やっぱり御影瑛路は神。はい、復唱! やっぱり御影瑛路は神。どうもありがとうございました。