プロフェッサー 挨拶

いちごはニガテ

第1話 この銀河の法則

特に挨拶も訓示もないわけだけどね、挨拶がわりとして君らにもわかりやすい絶対の法則ってやつを話してみよう。


何故、このA銀河がスパイラル銀河とも呼ばれているのかは、その絶対法則からなんだよね。


この宇宙が広がりつつあるとゆうことを、学のない君らも知ってはいると思う。


少なくとも、耳にしたことくらいはあるはずだ。


けれど、宇宙が均一に直進的に広がっているのではなく高次元の目線から言えば、実に変則的な法則に従って曲解しながら広がっているとゆう事実を、果たして何人が理解しているだろうか?。


まあ、数人もいないだろうね。


結論から言えば、宇宙はスパイラル状に広がっている。


太古の昔、別銀河では波状に広がってゆくと仮定されていたわけだが、実際には螺旋状に広がっていたわけだ。


このことについては、ボクが仮説を組み上げ多くの事柄がそれを証明している。


我々がまっすぐ歩いていると思う行動は、時空的にある螺旋状に蛇行しながら進んでいると云う訳だ。


仮に、その絶対法則の螺旋と真逆の運動で歩むとすれば大幅な時間と空間の短縮を伴い、逆に同じ螺旋で歩むとすれば時間と空間から置き去りにされてしまうわけなんだね。


この組織は、その基本法則に基づいた諸理論を扱ってるわけだ。


ボクは別に特に思いれもないわけだが、仮にも組織のトップとしての地位をうけているからには、少なくとも諸君らにはこの絶対法則を胸の内に置きながら日々精進することを願うわけだよ。


時間も内容だからボクの挨拶はこの辺で。


まあ、ダブルスパイラルの停止空間にいるボクには、無関係なことだけどね。



LXX総会議事録より抜粋




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