7股【3不倫】
@tamatamaitadake
第1話 オレンジ
人にはイメージカラーがある。
一目見て、この人はこの色だなーって考えてしまう。
彼と初めて出会った時、オレンジ色だと思った。
私は彼のことをなにも知らなかった。
彼から私に声をかけてくれた。
仕事場でお客様に商品説明をしていた時だった。
視界の端に男性が立っているのが見えた。
さっきまで同僚が近くにいたのに居なくなっていた。
「いらっしゃいませ」
誰かが気付いてくれるだろうと、対応しているお客様がパンフレットを見ている隙に笑顔で挨拶をする。
彼が私を見て笑顔で会釈する。
と同時に同僚が現れた。
「いらっしゃいませ、お待たせいたしました」
同僚が対応しているその彼は、なぜか私をしばらく見ていた。
オレンジ色の彼
きっとまた会える。
確信した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます