私の目に星を入れて輝かせたいと思うがそれはもう手遅れな気がする

@sakuyanoittousei

1番星:夢#とは

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ


「貴女の楽園は終了しました。」


……?

……誰だ。……男の子?

……姿は見えない。ここは部屋?ひとつ白い光が優しく灯っている。それ以外は真っ黒だ。


彼は続ける。


「おめでとう。」


……は?終了?おめでとう?全く意味が分からない…


……わからない………


……次第に夢を手放し……た……


……ハッ

目が覚める。真っ白い天井と煩い朝日が目に射し込む。

「短い夢だったなぁ…」

あれは何を意味してたのだろうか。私の楽園が終わって喜ぶ彼……

そもそも私は彼と面識が無い……はず。

何か恨みを持たれることを彼の夢の中ででも 私がしたっていうのだろうか……とにもかくにも……


……私の快適な睡眠を邪魔されるのは迷惑極まりない!!!!!!!!!!!!!!!!!!

いったいどうしてくれるんだ!

「ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」


一通り叫び終わった所で生地の裏側に『花白夢々』と名前が書いてあるブレザーに袖を通し白銀の髪を結ぶ。

「……切らなきゃだな。」

ドアを開け、

……ガチャ

ダイニングテーブルを見た。しかしいつもなら用意されているはずの朝食がない。

「おーーーい。お母さーん?」


………………


この家には誰もいないらしい。何故だ。料理はできない。仕方がない。朝食は抜こう。


私は鞄を持ち、学校へ出掛けるべく、階段を降りた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私の目に星を入れて輝かせたいと思うがそれはもう手遅れな気がする @sakuyanoittousei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ