前進

何もかもを棄ててしまって

新しく歩きはじめたわたしだけど

ふと後ろを振り返れば

君が見守っていてくれるような

そんな気がします


あのまま一緒に過ごしていれば

形どおりの幸せに守られ

生きていくこともできたでしょう

それでも良かったのに、と

思う日が来るかもしれません


それでも


君が手放してくれた、穏やかな日々

夢を追いたい、わたしの背中を

強く押した、あたたかい手のひら


もう、弱音なんて吐いていられない


「自分を信じて、頑張れ」


と、最後にくれた言葉を胸に

わたしはどこまでも、進んでいきます



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