やわらかな日差し

ふと空を見上げると

雲間の薄雲の向こうから

冬の日差しがやわらかく

わたしの頭上におりてきた

こんな日には、なぜでしょう

あなたとの過去が愛しくなる


おなじ空を見上げて、今

あなたがわたしを思い出す

そんな瞬間があったなら


とおく離れたふたりでも

それはきっと幸せでしょう


光は銀色の粉のように

街にやさしく降りそそぐ

どこかで笑ってくれたらいい

もう会えないあなたへの


わたしのたったひとつの希いです


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