ある青年が救った世界の物語
☺環境依存☺
Chapter0-Ep.0 救国の英雄か愚か者か。
2×××年。年の瀬。兵庫県神戸市旧県庁前広場。
仲間や部下たちが私の事を見ている中、私は思いを馳せた。短き人生というものに。
嗚呼、遂にこの日が来たのだ。この時が来た。後悔はない。不思議と死ぬことへの恐怖もない。安堵すら覚える。
これが、最善の選択肢であり、唯一の解決策だと今でも信じている。
国内外の反乱分子は殲滅した。駆逐した。そう、滅ぼした。
後の事は佐久間に任せておけば一応安心だろう。たまに、お供え物とともに質問状が届きそうだが、私の知った事では無い。
強いて言うなればあのお転婆で泣き虫のくせに人一倍責任感のある馬鹿娘を置いて先に逝くことだ。彼奴は性格上、黄泉まで追って来かねない。
然し、その馬鹿を護りたいがために逝く私はもっと大馬鹿者か。
私は視線を上げ、私を見る視線をすべて受け止めた。
そして、上官らしい訓示をすることにした。
「旅団諸君並びに全人類に告げる。」
_肉声でも、空気が澄んでいるからか声は響く。
「抗え!何が有ろうとも、決して臆することなく、勇猛果敢に。吶喊せよ!それこそが、愛する者を救う最善の手段であり唯一無二の手段である。」
久々に本気で声を出した。
「繰り返す!最後まで抗え!そして希望を未来につなげ。私の身は滅びても私の遺し
た希望が諸君らを照らす。そして、次に希望をつなぐのは諸君らである。私は諸君ら
と共に戦えたことを誇りに思う。以上だ。」
「総帥に敬礼!」
私の右腕だった旅団長が号令をかける。
私は静かに返礼をした。
私の双肩には、守りたい者の為に全てを捧げ散って行った仲間の想いもかかっている。
信念をもった想いとは偏屈な論を消し飛ばす。自らの意志で貫き通すのだ。
俺は自らの意志で最善と判断したものを選択し続けた。然し自らの意志で最善と判断したのだ。誰に俺の人生を否定させよう。だからこそ、俺は断言しよう。
嗚呼!素晴らしき哉、我が人生!
では、又何処で。
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