面倒くさいやつ

「うわぁ、おいしそうだね」


「いや、これは象徴なんだ。これは若者から大人まで人気の食べ物という点で既に概念ともいえる。現にまだ君は食べていないじゃないか。人間にとって味覚とは何か考えさせられるな」


(えっ!?概念って何!?そんなの食べれないし。それに食べながらおいしそうとか言ってる奴いたらバカじゃね?)

「このジュウゥっていう音がいいんだよねー」


「いや、これは悲しみの叫びだ。生命を奪い、取り込まねば生きていけない我々人間の強欲さが産み出した悲しい断末魔だよ、、」


(そんな感性してたらペッパーランチとかお化け屋敷だわ。我々人間の強欲さとか言ってるけど、お前は宅飲みの時ビーフジャーキー食い過ぎなんだよ。)

「ほら、見て!肉汁がすごいよー」


「肉汁、、見て、だと!?、、その溢れる肉汁から君が僕に感じとって欲しいことは何だ。。。ハッ、わかったぞ。ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。。。君は何回もそれを食べているが同じものはひとつもない、、そういうことだな!?」


(はぁ?そういうことじゃねえよ。何だよ、感じとるって。別に何も感じとらなくていいし笑。それに肉汁は水じゃねえし、そもそも河とか意味わかんない。肉汁ごときにそんな水量ねえだろ。)

「あー、おいしかった。ごちそうさま」

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とうきょうスカイツリー 黒い船 @kuroifune

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