切り裂きジャックの墓へ2

そうして色々な話をしている間に、

繁華街までやってきた。


さすがに時間帯が時間帯なだけに、

人通りも多い。


こんな衆目の中で襲ってくるなんてことは、

ABYSSでもさすがにないだろう。


「この辺りで大丈夫かな?」


「はい。わざわざ送っていただいて、

ありがとうございました!」


有紀ちゃんが両手を膝で揃えて、

ぺこりという擬音の似合うお辞儀をする。


その可愛らしい仕草を微笑ましく眺めながら、

最後にもう一度だけ、周囲の様子を探ってみた。


こっちを変に意識してる人は……なし。


ざっと見た感じでも、

さっきの不良が僕らを探していたりは――


「……あれ?」


怪しい人物はいなかったけれど、

その代わりに、見覚えのある顔が視界に入った。


ちょっと信じられなくて、

目を擦ってもう一度よく見てみる。


場所はゲームセンターの出入り口。


プライズゲームの景品配置を

全力で検証しているお姉さんの向こう側。


そこにあったのは、やっぱり――


「……温子さん?」


「どうしました、お兄さん?」


「あ、ちょっと知り合いが……」


「む、あのスーツを着た大人のオンナですか?

これはこっとんに報告する事案が発生ですね……」


「いや、そっちじゃなくてね」


「じゃあ……あちらの、

うちの制服を着た眼鏡さんですか?」


有紀ちゃんの指差す先には、

年上っぽい男の人と親しげに談笑する温子さんの姿。


「ゲームセンターから大人の男性と出てくるなんて。

ぴきーん! これはいかがわしい気配!」


「……やっぱりそう思うよね?」


っていうか、

温子さんが学校帰りにゲームセンター?


さらに、年上の男の人と一緒?


……一体、

何をやってたんだろうか?


いやそれとも、

これから始まるのか?


「とりあえず、これは陰に隠れて

様子を伺うのが正解だと思うんですが!」


「いや、でも、

そんな覗き見みたいな真似は……」


「でも、気になりませんか?」


「……なります。はい」


「ですよね。人間、素直が一番です」


『こっちこっち』と有紀ちゃんに手を引かれて、

ビールと店名の描かれた電飾看板の陰に隠れる。


それから、順番に光る電球の隙間に視線をくぐらせ、

ゲームセンターの入り口――温子さんの様子を伺う。


「……なんか楽しそうに喋ってますねー。

実は彼氏さんなんでしょうか?」


「うーん……どうだろ?」


温子さんが色恋沙汰にどうこうっていうのは、

正直言って想像したことがなかったし。


それだけに――自分でも意外に思うけれど、

この光景はちょっとショックだった。


あの温子さんが……。


「あ、動きますよ!」


温子さんと男性が軽く握手――

手を振って別れた。


っていうか……あれ?

温子さんがこっちを向いた?


「わわわっ、やばいですお兄さん!

こっちに来ます!」


「ちょ、ちょっと有紀ちゃん!

もうちょっとそっちに詰めて詰めて!」


「割とギリギリですお兄さん!」


「そこを何とか!」


てんやわんやしながら、看板の陰を巡って、

有紀ちゃんと押しくらまんじゅうを繰り返す。


っていうか、今思うと、

隠れるのは僕だけでよくないか?


そうだ。有紀ちゃんは温子さんに見つかったって、

別にまずいことなんてないじゃないか!


そうと決まれば、

早速この場は僕に譲ってもらって――


……あれ?


「こ……こんなところで、

二人は……何をしているんだっ?」


有紀ちゃんと連なったまま、

二人で顔を見合わせる。


即座に生まれる共通認識――


“終わったね”

“はい”





「……なるほど。

事情は分かった」


「大変申し訳ございませんでした……」


「でした……」


温子さんの前で、二人揃って頭を下げる。


地に足を付けて立っているものの、

気持ちだけは全力で平身低頭、地べたに正座。


動物で言えば完全に仰向けのお腹晒し状態で、

温子さんの沙汰を待つ。


「まあ、今回は勘違いだったということで、

特別に許してやろう」


「はい、ありがとうございますっ」


「……一応、もう一度確認しておくけれど、

二人は今日初めて会ったんだよね?」


有紀ちゃんと二人で

『もちろんです』と頷く。


「私が切り裂きジャックについて調べてたら、

不良っぽい人たちに絡まれてしまって……」


「そこに、偶然こっとんのお兄さんが通りかかって、

私のことを助けてくれたんです」


「あーっと……

一緒に逃げた感じで」


温子さんの認識では、僕は運動音痴のはずなので、

怪しまれないように念のため補足しておく。


「なるほどね。そうして助けてみたら、

妹さんのお友達の安藤さんだったと」


「で、ですですっ」


くすぐったそうに体を揺らす有紀ちゃん。


恐らく、苗字で呼ばれたからなんだろうけれど、

空気を読んで、温子さんへの申告は諦めているらしい。


大変だろうけれど、頑張って……。


「――で、繁華街まで来たところで私を見つけて、

二人で覗き見してたと」


「大変申し訳ございません……」


そこに関しては、言い訳の余地もない。

白旗を千切れるほどに振るだけだ。


心の底からすみませんでした……。


「……まあ別に、

何度も謝らせたいわけではないんだけれどね」


「私が男の人といるのが、

そんなに気になったのかい?」


「それは……はい、その通りです」


「ほ……ほうほう。ふむふむ。

なるほどなるほど」


「あの……質問よろしいでしょうか?」


「お、何かな?」


「あの男の人とは、

どういう関係なんですか?」


うわ、そこ切り込むか有紀ちゃん!

さすがというか何というか。



「……微妙に説明しにくくはあるんだけれど、

あの人はちょっと昔の知り合いでね」


「とは言っても、それほど親しいわけではないよ。

いや、本当に。嘘じゃなく」


「でもさっき、

楽しそうにじゃれ合ってましたよね?」


「それはその、あんまり久し振りだったものだから、

お互いに話が弾んだ感じだったというか。ね?」


いや、同意を求められても。


「ゲームセンターから出て来ましたけど、

二人でゲームセンターで遊んでたんですか?」


「それは……」


何故か僕のほうを

チラっと見てくる温子さん。


と、何故か観念したかのように、

はぁと大きく溜め息をついた。


「……うん、遊んでた。

あの人はゲーム仲間だよ」


「へぇ……温子さんもゲームセンターとか行くんだね。

何か意外な感じだけれど」


「ま、まあ……ね。

ちょっとだけね。ちょっとだけ」


「あ、でも別に、

ゲームセンターに入り浸ってるわけではないんだよ?」


「そこのところを私としては

勘違いしないで欲しいんだよ。うん」


「あと、あの人とはゲーム以外で繋がりはないから。

外で遊んだことは一度もないから。本当に」


なるほど……遊び仲間っていうよりは、

ゲームセンターでの顔見知りって感じなのか。


「でもアレだ。ここにいるのはそう、偶然なんだ。

簡単なストレス解消的な行動というか」


「数ある選択肢の中から図らずもゲーセンが選択された上で、

奇跡的に気が向いた結果として思わず行動してしまうのも

たまにはいいかなって」


「……お兄さん、

この人は何を言ってるんですか?」


「ごめん僕にもよく分からない」


運命論的な何かなんだろうか?


「まあ、対して面白い話でもないから、

この話はそろそろ終わりにしよう」


胸の前で両手を合わせて、

温子さんがお終いの合図を鳴らす。


「それより安藤さん、

切り裂きジャックについて調べてるんだっけ?」


「で、ですですっ。学園祭の出し物ですね。

鋭意調査中です!」


「どっちのジャックを調べてるの?

本物? それとも偽物?」


……偽者?


「偽物なんているんですか?」


「あれ、二人とも知らないのかい?」


「全然です!

っていうか偽者って、どういうことですか?」


「今、この街で噂になっている切り裂きジャックは、

元々この街でそう呼ばれていた人とは別人なんだ」


それってつまり、

偽物ってことだろう――?


そんな温子さんの言葉に、

有紀ちゃんが口元を押さえて困惑を浮かべる。


有紀ちゃんのジャックへの思いを聞いていただけに、

その様子が痛ましくて――


「……温子さん、どういうこと?」


固まっている有紀ちゃんの代わりに

声を上げた。


「あー……そうだな。

ちょっと話す順番を間違えたか」


「二人とも少し時間あるかな?

案内したい場所があるんだ」


「私は大丈夫です」


強い意思を目元に浮かばせ、

首を縦に振る有紀ちゃん。


……ここまで付き合ったんだし、

せっかくだから僕も最後まで行くか。


「それじゃあ、今から行こうか。

暗い道を通ったりもするから、足元には気をつけて」


「暗い道って……

これからどこに行くの?」


「切り裂きジャックに関係する場所、かな」


温子さんが真顔のまま呟いて、

『こっちだよ』と路地裏に入っていく。


この辺りは来たことないけれど、

どこに行くつもりなんだろう?


まさか、切り裂きジャック本人に会わせます、

なんてことはないよな……?





こんな場所があるのかと、

思わず目を疑った。


足下――油で虹色に光る水/パーツの足りない原付

/地面を転がる縁のひび割れたゴミ箱/散乱する中身。


壁――真新しい小便の跡/時間が経ち黒く変色した血痕

/生存競争が日々行われているに違いない落書きの山。


ちなみに最新版は、卑猥な言葉と、

灯台とか工場とかの地図記号によく似たあのマーク。


その上にあるツギハギ窓は、

割れ窓理論を信じざるを得なかったという感じ。


それからにおい――

ゴミ/小便/吐瀉物/ドブなどなど。


まるで、街という人間に溜まったコレステロールが、

ここで血管を堰き止め腐らせたよう。


こんな場所がうちの街にあったことにも驚きだけれど、

そこをずんずんと進んでいく温子さんにも驚きだ。


こんなところに、

何があるっていうんだろう?


有紀ちゃんに目をやると、

彼女もキョロキョロと落ち着かない様子だった。


怖さに鈍感っていう話だったけれど、

有紀ちゃんもやっぱり不安なんだろうか。


こんな場所だし、何が起こるか分からないから、

いざという時は僕が二人を守らないとな……。


「――最近、噂になっている

切り裂きジャックについてだけれどね」


そう思っていたところで、

前を行く温子さんがぽつりと語り出した。


「確か、日本刀で峰打ちして歩く、

全身黒尽くめの正体不明な男って話だろう?」


「その噂の時点で、

本物の切り裂きジャックとは全然違うんだ」


「本物はどんな感じなの?」


「少なくとも、顔を隠したりしなかったし、

そもそも刀を抜かない人だった」


「持ち歩いてはいたけれど、

抜いたところは誰も見たことがないって言われてる」


ああ……なるほど。


幾ら峰打ちでも、

刀を抜かなければできない芸当だ。


「でも、温子さん随分詳しいね。

都市伝説とか、温子さんは否定派だと思ってたのに」


「実はね、本物の切り裂きジャックに

会ったことがあるんだ」


「それ、本当ですか!?」


「正確には、『助けてもらったことがある』かな。

三年前、不良に絡まれた時にね」


「だから、ジャックの存在は疑ってないし、

いま噂のジャックも偽物だと思ってるってわけ」


「でもでも、刀を抜く抜かないで偽者っていうのは、

ちょっと強引じゃないですか?」


「それに、先輩が実際にジャックに会っていても、

今のジャックを見たわけではないんですよね?」


「だったら、同一人物じゃないって、

言い切れないと思うんですけど……」


有紀ちゃんの言う通りだ。


両方を見比べないと、

本物か偽物かの区別はできない。


『その辺りはどうなの?』と視線に込めて窺うと、

温子さんは首を軽く傾けて、手の甲で眼鏡を直した。


「いや、噂のジャックが本物であることは、

まかり間違ってもあり得ないんだ」


「その証拠が――ここにあるから」


『着いたよ』と、温子さんが足を止める。


「あ――」





暗い路地を抜けた先。


群生するビルの隙間にぽっかりと開いた穴のような、

誰も気に留めることのない小さな広場。


その中心にあったものを前に、

有紀ちゃんは言葉を失った。


けれど、頭と体は別なのか。


り糸に引かれるかのように、

ふらふらと危うい足取りで近づいていく。


その目に映るのは――

広場にただ一つあった、墓石だった。


「温子さん、これ……」


「……ああ。

本物のジャックのだよ」


「彼はね、三年前に亡くなっているんだ。

この辺りの若い人なら、結構多くの人が知ってるよ」


「ただ、本名は最後まで

誰も知らないままだったけれどね」


……なるほど。

合点がいった。


それなら、最近の噂の切り裂きジャックを、

偽者であると断定できたのも納得できる。


死んだ人間が、

再び現れるわけがないんだから。


「……切り裂きジャックは

どうして亡くなったの?」


「噂によると、殺されたらしいよ。

“理由”や“誰に”は分からないけれどね」


「ただ、人助けをしていたってことは、

それに近い数だけ恨まれていたんだと思う」


「刀を抜いていないって言っても、

何人かは病院送りになっていたはずだし」


……殺された、か。


都市伝説にまでなった人物として考えると、

相応しい最期のように思えた。


それが人助けの結果だとしたら、

何とも皮肉なことではあるけれど。


「とまあ、そういうわけなんだけれど……

安藤さん?」


有紀ちゃんは無言のまま、

お墓を見下ろしていた。


虚ろな目で、薄っすらと口を開けて、

ただただ呆然と。


温子さんの声が届いていないのか、

反応すら示さない。


……さっきも思ったけれど、有紀ちゃんはちょっと、

切り裂きジャックに入れ込みすぎじゃないだろうか。


クラス展示の調べもの一つで、

こんなにショックを受けるとは思えない。


それ以上の何かがあったりするのか?


「晶くん、そろそろ……」


いよいよ夜の帳が下りてきた空を見て、

温子さんが目配せしてくる。


それに頷きを返しつつ、

有紀ちゃんの肩を叩いた。


「有紀ちゃん、大丈夫?」


「あ――ご、ごめんなさいっ!

何だかボーっとしちゃってました!」


「本当に大丈夫かい?

呼びかけても反応がなかったけれど……」


「おおう、何たる不覚……!

先輩のお話しを聞き逃してしまうとはっ」


「でも、先輩方のおかげで、

切り裂きジャックのことが分かりました!」


「自分一人じゃここに来られなかったと思いますし、

きっと本物と偽者もごっちゃになってましたから」


「お役に立てたなら私としても幸いだよ。

後は頑張っていい記事にしてね」


「はい、都市伝説に

なれるくらい頑張ります!」


「まあ、ほどほどにね」


苦笑する温子さんに、

有紀ちゃんがにこにこ笑顔で敬礼する。


それから、

ぴょんと飛び退いて深々と頭を下げた。


「お兄さん、送っていただいてありがとうございました。

朝霧先輩も情報どうもです!」


「え? あ、ちょっと――」


「それじゃまた、いつか学園で!」


有紀ちゃんは千切れんばかりに手を振って――

そのまま、夕闇の向こうへと消えていった。


送っていこうと思っていた矢先の、

あっという間の出来事だった。


「……変わった子だね」


「だね……ただ、帰り道は大丈夫なのかな?

結構入り組んでたはずなんだけれど」


「多分、大丈夫じゃないかな?

見つけにくいだけで、ここから出て行くのは簡単だし」


「ああ、それなら安心だね。

家もこの辺りにあるみたいだし」


「あれ、そうなんだ。

遠くに住んでるのかと思った」


「えっ、どうして?」


「いや……この辺りに住んでるのに、

ジャックのことを知らなかったんだって思って」


ああ……そういえばさっき温子さんが、

この辺りの若い人なら大抵知ってるって言ってたっけ。


「でも、一応は都市伝説なんだし、

知らないこともあるんじゃない?」


「確かに、真面目な子だったとしたら、

知らないこともあるのかな」


「僕は切り裂きジャックさえ昨日知ったしね。

おまけにこんな場所があるなんて、びっくりしたよ」


「あと、切り裂きジャックについて、

温子さんがあれだけ知ってるなんて思わなかった」


「私も別に、特別詳しいわけじゃないよ。

出回ってる情報を有紀ちゃんに話しただけだし」


「……っと、そういえば一つ、

話し忘れてたことがあったっけ」


「実はね、切り裂きジャックには

弟子がいたんだ」


「弟子って……剣でも教えてたの?」


「さあ、その辺は私もよく分からないかな。

ジャックとよく一緒にいたらしいってだけだし」


「……それって、

弟子じゃなくて子供じゃないの?」


「年齢的にはそれもあり得るかもね。

その子の年齢って、私たちと同じくらいらしいし」


「でも、二人一緒に見るようになったのは

途中からって話だから、弟子説が濃厚だね」


切り裂きジャックの弟子、か……。


「もしかして、

偽者はその男の子だったりして」


「そうだったら面白いんだけれどね。

実際は、なりすましの誰かじゃないかな」


「でも、もしも偽者がその男の子だとしたら、

本物の切り裂きジャックも喜ぶと思うよ」


「なにせ、偽物も本物と同じように、

人助けをして回ってるみたいだからね」


「……そうだね」


温子さんの話に頷いてはみたものの――


僕には、偽物が本物のように、

単純に人助けをしているとは思えなかった。


だって、先代と同じところを目指すのであれば、

わざわざ正体を隠す必要はない。


先代と同じように顔を晒して、

墓まで作ってもらえるような愛される存在になればいい。


それをしない理由として、

思いつくのは二つ。


一つは、恨まれ殺された先代と同じ轍を踏まないように、

正体を隠しているということ。


そしてもう一つは、

復讐を目的に動いているということ。


正体が広まってしまえば、

仇討ちには何かと不利だ。


また、目的を悟られてしまえば、

相手に逃げられてしまう怖れもある。


だから、顔を隠して、人助けを装いながら、

仇を求めて夜な夜な街を彷徨ってるんじゃないだろうか。


そう考えると――


何だか偽物の存在が、

急に身近になった気がした。


だって、僕も一歩間違えてしまえば、

復讐を目的に歩く存在だったのかもしれないんだから。


実家の――

御堂の家の、仇を求めて。

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