光の渦

 一点に落ちて放射状に広がる

 波紋は広がり響き合う

 天から落ちるひとしずく

 大地は全てを受け入れる


 海は全ての産みの親

 産み産み産みて 産み産みて

 星の鼓動を波に変えて伝えます

 熱を出せば天候たちまち乱れます


 身体に眠る大海原

 身体に眠る大血流

 心静かに 安らかに

 頭に血が登っては

 目の前さえも見えませぬ


 無風 無音の水面に

 初めの一点零れ落ち

 小さき波紋広がりて

 やがて大きく広がりて


 天を想いて地を想う

 ならば人は地のお役

 一点の恵みを広げるお役


 一粒万倍の法則を

 稲穂実りし実りの秋に

 一人静かに祈ります

 始まりの一粒が無限に広がりますように


 日が暮れて 月が出る

 いつまでも見守られている

 じっと黙って見守られている

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