迷走脳内事情

 ぼやけた視点がふらふらと虚空をさまよっている

 清らかで清潔な空が遠くまで見えない

 頭の中の温度計 細胞活動レベルの限界


 天井を見るより天上を見よう

 そこに宇宙の真理が映るよ

 人工衛星の情報より天体衛星の光を

 言葉にすら出来ない何かを感じるよ


 どこまでも広く広がるイメージで心を軽くして

 重力も自分の身体も全てがひとつになる

 風に意識を乗せて旅をしよう


 沈黙するカーテン

 同じ事を繰り返すTV

 物言わぬ物たち

 動かなければ何も変わらない現実


 絵空事を描いて暮らしたいな

 メンドウなリアルばかりじゃ淋しいから

 砲弾の音の響かないココなら悪くないよね

 景気が悪いくらいじゃデモさへ起こらないココなら


 じっとしていても汗が流れ出て止まない

 窓の外では飛行機雲が伸びていく

 あの鉄の鳥はどこに向かったんだろうね

 いくつもの筋がゆっくりと空にとけていく


 眠りたいのに眠れなくて体勢ばかり変えて

 まだお日様は高く高く容赦なく

 そしてTVは朝と同じ事を繰り返すばかり

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