短編ですが語り口が精密で、実際にこういうことが起きていたかのような気分にさせられます。どんな人の人生にも、物語の題材になりそうなエピソードがあるものですが、ある種のノンフィクションを読んでいるような、そんな読後感の残る作品でした。